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菊綴(きくとじ)とは、水干・水干袴や鎧直垂・鎧直垂袴などの縫い合わせ箇所に付けられた総(ふさ)飾り。 通常の直垂は菊綴の飾り部分を総状にせず結び留めることから、「結び菊綴・菊綴結(きくとじむすび)」あるいは「もの字」と呼ぶが〔新村出 『広辞苑』 1983年 岩波書店〕〔、これらも纏めて「菊綴」と呼ぶ場合が多い。 また、相撲の行司の直垂では、菊綴の総の色によって階級分けされている。 == 概要 == === 付属用途 === 本来は飾りではなく、縫い合わせの綻びを防止・補強する目的で、組紐を縫い目上の要所要所に通して結んだものであった。残りの紐部分を解きほぐした有様(ポンポン状)が、菊の花に似ていたため、「菊綴」と呼ばれた〔歴世服装美術研究会 (編集代表者:鈴木敬三) 『日本の服装(上)』 1964年 吉川弘文館〕。 時代が下がると本来の役割・実用性の意味は薄まっていき、絹糸を円状にした総を付けるなど、形式的に装飾として付けるようになる〔高田倭男 『服装の歴史』 2005年 中公文庫〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「菊綴」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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