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萬龍(まんりゅう、1894年7月 - 1973年12月)は明治末に「日本一の美人」と謳われ、当時人気を博した芸妓である(文献によっては万竜、万龍、萬竜と表記されている)。明治40年代には、照葉とともに東京の二名妓と呼ばれ、全盛を極めた〔長島隆二著 (平凡社, 1928) 〕。 ==概略== ===生い立ち=== 本名は田向静。茨城県鹿島郡東下村にて〔伊藤金次郎著 (刀江書院, 1926) 〕、運送屋の下請けをしていた田向初太郎と濱の間に生まれる〔『 女、女、女』 小野賢一郎著 (興成館, 1915) 〕。父親が肺病で亡くなったため、7歳のとき20円で東京赤坂花街の芸妓置屋・春本の蛭間そめの養女になる。春本からの依頼で、身元がわからぬよう、届け出は浅草新福富町生まれの蛭間静子とされた〔。赤坂の小学校に入学したが、いでたちが華やかすぎて他の子供に見せられないとして、学校側から通学を拒まれ〔、以降春本で手習いをした。お酌(半玉)時代から注目され、芸妓になったあとも、おっとりしすぎだと咎める者もあったが〔、贔屓筋からは「他の芸者を3人呼ぶより萬龍ひとりのほうが面白い」と言われ〔『商店の経営と広告』末次良輔著 (末次良輔商店クラブ社, 1926) 〕、人気を集めた。贔屓客に言わせると、小柄で、よく見ると抜きんでるほどの美人でもなく、芸も接客も大したことがないのに、そういったことをすべて超越する不思議な魅力と雅味を持ち合わせていたという〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「萬龍」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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