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落武者(おちむしゃ)とは、戦乱において敗者として生き延び、逃亡する武士である。落人(おちうど、おちゅうど)とも。 ==概説== 戦国時代における落武者は、首級に対する恩賞や所持品を狙う農民による落ち武者狩りの対象とされた〔戦国期の畿内周辺では、「落武者襲撃慣行」が出されており、土民百姓の落武者狩りは公認されていた。参考・今谷明著 『戦国の世』日本の歴史 岩波ジュニア新書 2000年 ISBN 4-00-500335-4 p.153より。〕。 戦場からの離脱中以外にも、主家が敗亡し勢力が衰微して亡命状態になった武家の一党やその臣下も落人と呼ぶ。こうした落人の有名なものに平家の落人があり、落ち延びた先の山間部などに集落を作った例もある。虚実は不明ながら近世の鉄山労働者など山間部で生活する集団の中の有力者は、「豊臣の遺臣」や「尼子の落人」など、落人の末裔を称する場合が多かった〔pp.138 - 147.〕。 室町時代では、没落したり後ろ盾が無くなった公家や武家も落武者とみなされ、拠点を構えていた地域の町人に襲われる場合や失脚した武家の屋敷が略奪に合う場合もあった。他に、流刑で流刑先に移動している罪人も落武者とみなされ当然のように落武者狩りの対象となった〔参考・清水克行著 「喧嘩両成敗の誕生」講談社選書メチエ 第四章〕。落ち武者は薄の穂にも怖ずという慣用句は怖いと思うと何にでも恐怖を感じるという意味である。 岐阜県や長野県では落ち武者の事を「だいこう」と呼ぶ地域もある。 これは「だいゅう(大夫)」が訛ったものだという説が最も有力視されている。また関西の一部地域では「おちぷはあ」と呼ばれていたが、現在ではほとんどそう呼ぶことはなくなった(差別用語とされる声があるため)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「落武者」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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