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飛行機(ひこうき、英語:airplane、aeroplane、plane)とは、一般に、航空機の一種で、動力によって推力を得て前進するとともに固定翼によって揚力を得ることで飛行するものをいう〔広辞苑 第五版 p.2234 【飛行】内【飛行機】〕〔平凡社『世界大百科事典』23巻1988年版 p.409-417【飛行機】 項目執筆担当木村秀政・導入部p.409-410〕〔木村秀政編 『初歩の航空ハンドブック』 1951年、山海堂刊〕。 「飛行機」という表現は、森鴎外が「小倉日記」1901年(明治34年)3月1日条に記したのが初出だとされる〔この日、森(当時、第12師団軍医部長)を訪問した矢頭良一が「飛行機の沿革を説く」とある(明治時代に開発された我が国最初の計算機「自働算盤」(電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review Vol. 4 (2010) No. 2 P 105-112) p.111)。ただし構想していた飛行機械そのものは飛行船であった可能性もあると考えられている(「矢頭良一の機械式卓上計算機「自働算盤」に関する調査報告」(かはく技術史大系(技術の系統化調査報告書) )p.286)。先行の二宮忠八は「飛行器」という表現を用いていた。〕。 == 飛行機の飛行の原理 == 簡単にいえば、飛行機は、エンジンを用いて前進することで、その翼に対する空気の強い流れを作り、これにより飛行機の重さより大きな揚力を得ることで上昇する。水平飛行の時は飛行機の重さと揚力が釣り合っている場合である〔小林昭夫著『紙ヒコーキで知る飛行の原理』講談社1993年刊ISBN4-06-132733-x〕。 飛行機を支える揚力というのは、空気の流れの(あるいは風の)力の一種である〔平凡社『世界大百科事典』23巻2007年改訂版 p.412-421【飛行機】【飛行の原理】〕〔なお、一部には「飛行機がなぜ飛ぶかという原理は、科学的に解明されていない」とする風説があるが、これは誤りで、実際には100年以上も前に解明されている(リンク切れ。)〕。 静止した物体にある速さの風が当たる場合と、ある物体が同じ速さで反対方向に進む場合では、風の力の生じ方は変わらない〔。例えば静止した空気の中をジェット機が250m/sという速さで飛べば、250m/sという、ものすごい速さで風が前方から機体に当たってきている。風の力というのは風速の2乗に比例しており、台風の風速50-60m/sの風ですら家屋を破壊するような巨大な力を持っていることを思えば、ジェット機に働く風の力の大きさを想像できるようになる。翼の揚力は、同じ迎え角であると、速度の2乗に比例して増加する、また同一の速度であると、迎え角が大きくなるほど揚力は増加する。飛行機は、ある高さを保って水平飛行を続ける時は、揚力が重力とつりあい、かつ、推進装置の推力と飛行機全体に働く抗力がつりあうようにしなければならない。よって(水平に飛ぶ時は)、高速で飛ぶ時は迎え角を小さくし、低速で飛ぶ時は迎え角を大きくして、揚力と重力がつりあうように調整して飛んでいる〔。 なお、上記の説明だけだと、「翼の迎え角をどんどん大きくしてゆくと速度を落としても水平飛行可能」ということになってしまうが、実際には迎え角がある限界に達した段階で失速という現象が起きる〔。よって飛行機には安全に飛行できる最小速度というものがあり、それを「最小速度」や「失速速度」と呼んでいる〔。それは例えば、ジェット輸送機だと一般に200-250km/h程度になる。つまりこの場合、(かつての)新幹線の最高速度程度以上の速度は出さないと安全に飛べないのである〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「飛行機」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Airplane 」があります。 スポンサード リンク
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