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蓄光 (ちっこう) とは、光(電磁波)(例:可視光やUV光など)を蓄えて、光照射を止めても発光する物質の性状をいう。 なお、蓄光性を持つ物質が暗所で発光する際の光を「燐光(りんこう)」という。この発光の明るさを燐光輝度 (単位: cd/m2) で示す。 == 概要 == 硫化亜鉛 (ZnS系) やアルミン酸ストロンチウム (SrAl2O4系) が知られる。通常、無色に近い乳白色をなしている。 1900年代初頭、時計の文字盤や計器盤等の夜間視認を可能にする夜光塗料が発明された。夜光塗料の材料には、初期には自発光物質であるラジウム化合物やプロメチウム化合物が使用され、その後に硫化亜鉛系やアルミン酸ストロンチウム系の蓄光(燐光)物質が開発された。 自発光物質とは、放射性物質を応用し、放射線により持続的に蛍光物質を光らせるものである。 1910~20年代にかけて、アメリカで自発光物質の塗料を塗る作業をしていた従業員にがんの発生が認められた。 当時は放射性物質の危険性が明らかになっておらず、唇に挟んで拭うことで筆先を整えていたためにラジウムを含んだ塗料を体内に摂取してしまっていた〔 〕〔 〕。 地球環境の保全が叫ばれ始めたことをきっかけとして1990年代に時計業界では自発光物質を使った塗料の使用が世界中で中止された。以後の時計のダイヤルには蓄光物質のみを使った夜光塗料(蓄光塗料)や、自発光物質(トリチウム)を小型ガラスチューブに封入したものが使用されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「蓄光」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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