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(n) foreign deities =========================== ・ 蕃神 : [ばんしん] (n) foreign deities ・ 神 : [かみ] 【名詞】 1. god
蕃神(ばんしん)とはその国、その土地の外部(外国、異国)からやってきた神。単に外国の神という意味ではなく、外来の神、つまり、外から入り込んできた後に定着し、その国、その土地で既に信仰の対象とされるようになってきている神を指していう。蕃神が信仰されるようになる経緯としては、意識的に布教される、あるいは、その国の人々が蕃神の存在を知り、自発的に信仰を始める、などが考えられる。 もともと神道が信仰されていた日本においては、伝来当初の仏教について、「仏」を「蕃神」(トナリノクニノカミ)と呼ぶなどしていた。 == 概要 == 日本では、仏教伝来当初、仏を「蕃神(トナリノクニノカミ)」と呼び、日本でそれまで信仰されていた神道の神(国津神)と区別した〔角岡賢一「仏教語彙受容史研究序説 」(『龍谷紀要』第28巻第1号、2006年9月29日発行、龍谷大学、龍谷紀要編集会)〕。この区別の仕方は、仏教における仏が、外からやってきた「まれびと(客神)」として強く認識されていたことを示すとされる〔上田正昭「神仏習合史の再検討 」(『京都府埋蔵文化財論集』第6集、2010年発行、京都府埋蔵文化財調査研究センター)〕。また、仏教の仏を「蕃神」あるいは「仏神」などとして、神道の神と併存させていく神仏習合の流れからは、世界各地で見受けられるシンクレティズムが、日本においても無意識的・かつ顕著に発現していたことを確認できるともされる〔。 以上のように、「蕃神」という語は、日本では神仏習合の歴史の中で論じられることが多い。一方で、現代の日本においては、「蕃神」という語は一般的ではなく、もはや「通用していない」とする説もある〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「蕃神」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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