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蕨野の棚田(わらびののたなだ)は、佐賀県唐津市相知町平山上蕨野にある棚田。八幡岳(標高764m)の北側斜面に築かれており、面積は40ha〔農林水産省の資料によると、耕作面積は36ha。〕〔「蕨野の棚田(わらびののたなだ) -石垣棟梁と村人でつくられた優美な棚田- 」農林水産省、2015年6月21日閲覧〕〔「日本の棚田百選 佐賀県 01 蕨野の棚田(相知町) 」、一般社団法人 地域環境資源センター、2015年6月18日閲覧〕〔。 1999年(平成11年)に農林水産省の日本の棚田百選に選定されている。また、周辺の山林を含めた景観が2008年(平成20年)に国の重要文化的景観に選定されている〔。このほか、2002年に読売新聞社記念事業「遊歩百選」に選定されている〔。 == 概要と特徴 == 相知町中心部から南に約5km、松浦川の支流である平山川沿いの標高150m付近に蕨野の集落がある。蕨野は西・南・東の三方を山に囲まれたすり鉢状の地形で、集落は山々の麓に位置する。区画数1,050枚に及ぶ棚田は、集落の上、標高180m付近から420m付近までの高低差約240mに亘り築かれており、集落から見上げると斜面に沿い扇形に広がっている。江戸時代に築かれた棚田もあるが、現存するものの多くは明治から昭和初期にかけて築かれた〔『蕨野の棚田 日本の棚田百選』2-3頁〕〔遠藤徹也「」、建設コンサルタンツ協会『建設コンサルタンツ協会誌』262号 、2014年1月、28-31頁〕。 山麓には、沢が削り取った小さな谷に沿う5つの字(大平、石盛、南川原、下ノ木場、九郎)があり、棚田はこれらの谷沿いに分布する。そして、棚田の間の丘にはクヌギやスギ、竹などからなる林があって里山を形成し、その上方には自然林も残る八幡岳の森林が広がっており、八幡岳県立自然公園に指定されている〔。国の重要文化的景観の選定種別にも、「水田・森の複合景観」が挙げられている〔「蕨野の棚田(わらびののたなだ) -石垣棟梁と村人でつくられた優美な棚田- 」農林水産省、2015年6月21日閲覧〕。 玄武岩の自然石を用いた野面積み(のづらづみ)石垣でできた畦畔と、地下を張り巡らされた暗渠の石積み水路を特徴とする。石垣は、石工技術を代々受け継ぐ「石垣棟梁」と農民による互助組織「手間講」によって維持管理されてきた。平均傾斜が約14°と他の棚田と比較しても傾斜が急な部類に入るため、そそり立つような石垣群は山城にも形容される〔〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「蕨野の棚田」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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