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薗頭カップリング : ミニ英和和英辞書
薗頭カップリング[そのがしらかっぷりんぐ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [あたま, とう]
 【名詞】 1. counter for large animals 

薗頭カップリング : ウィキペディア日本語版
薗頭カップリング[そのがしらかっぷりんぐ]
薗頭カップリング(そのがしらカップリング、Sonogashira coupling)はパラジウム触媒触媒、塩基の作用により末端アルキンハロゲンアリールとをクロスカップリングさせてアルキニル化アリール(芳香族アセチレン)を得る化学反応のことである。薗頭反応、薗頭・萩原カップリングなどとも呼ばれ、芳香族アセチレンの合成法として頻繁に用いられる反応の一つである。
この反応の原型は、1963年に報告されたカストロ反応(Castro Reaction, Castro-Stephens Reactionとも)〔Castro, C. E., Stephens, R. D. ''J. Org. Chem.'' 1963, ''28'', 2163.〕であり、そこでは当量、あるいは過剰量の銅塩を媒介として、末端アルキンとハロゲン化アリールとを結合させていた。また、カサー〔Cassar, L. ''J. Organomet. Chem.'' 1975, ''93'', 253.〕、ヘックら〔Dieck, H. A.; Heck, R. F. ''J. Organomet. Chem.'' 1975, ''93'', 259.〕のそれぞれ独自の報告の中では、パラジウム触媒と加熱によって同様のカップリング反応が進行している。そのような中、1975年に薗頭健吉らは、アミン溶媒とし、銅塩とパラジウム錯体を同時に作用させることによって、室温下においても上式のカップリング反応が円滑に進行することを報告した〔Sonogashira, K.; Tohda, Y.; Hagiwara, N. ''Tetrahedron Lett.'' 1975, ''50'', 4467.〕。そして現在に至るまで、薗頭反応は芳香環とアルキンとを簡便に結合させる一般的な手法として多くの場面で用いられている。
== 触媒 ==
通常、反応は0価のパラジウム錯体銅(I)のハロゲン化物の2つの触媒を必要とする。パラジウム錯体は炭素-ハロゲン結合へ酸化的付加することによって有機ハロゲン化物を活性化する。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)のようなホスフィン-パラジウム錯体はこの反応で使われるが、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)のようなパラジウム(II)錯体も使うことができる。これは、反応媒体中の末端アルキンの消費によってパラジウム(0)種へ還元されるためである。その分末端アルキンがジアセチレンの生成に消費されることになるが、通常は末端アルキンはパラジウム(II)触媒に比べて過剰量であるため無視できる量である。また、トリフェニルホスフィンからトリフェニルホスフィンオキシドへの酸化によっても、Pd(II)からPd(0)の形成を誘導することができる。一方、ハロゲン化銅(I)は末端アルキンと反応して、カップリング反応の活性種である銅(I)アセチリドを作る。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「薗頭カップリング」の詳細全文を読む




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