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藍霄(ランシャウ)は台湾の推理作家、評論家。産婦人科医でもある。本名は藍国忠。 ==来歴== 高雄中学(日本の中学・高校に当たる)、中国医薬学院(のちの中国医薬大学)医学科、長庚大学臨床医学研究所修士課程を卒業し、現在は同研究所に勤務している〔現在の勤務地については、藍霄『錯誤配置』(講談社、2009年)の著者紹介参照〕。高校生の時に社会派推理小説の大家である松本清張の『砂の器』を読んで啓発を受け、医学院在学中に新本格推理小説に関する理論を読み、推理小説の執筆を志した。台湾推理小説の表現形式と精神の追求を、自己の創作目標としている。 デビュー作は台湾の雑誌『推理雑誌』14号に掲載された「屠刀」(1985年12月)。当時まだ高校生だった作者の未熟な筆致が見られ、作者が耽読していた武侠小説の影響も見られる。人々の注目を集めた「秦博士シリーズ」は『推理雑誌』72号に掲載された「迎新舞会殺人事件」(1990年10月)に始まり、この作品にはのちに作者が創作を続けるシリーズ探偵秦博士とその共演者たちが初めて登場している。大まかに言って、『推理雑誌』に短編を掲載していた時期の藍霄作品は本格推理小説の趣向を強く持っているが、社会人になって出版された長編作品にはその中に濃厚なリアリティが持ち込まれており、その作風は明確に変化している。 短編「医院殺人」(1990年)で第2回林仏児推理小説賞()の第3席となった。また、短編「自殺的屍体」(1995年)は、『推理雑誌』読者によってその年に掲載された創作短編推理小説の中の第1位に選出された(2位の胡軍「花街之女」(351ポイント)に大差をつける536ポイントを獲得した)〔『推理雑誌』134号(1995年12月)で、1年間の掲載小説への読者投票が告知された。対象となったのは121号~132号(1994年11月~1995年10月)に掲載された作品で、創作推理小説部門と翻訳推理小説部門の2つに分かれる。創作作品は20編、翻訳作品は85編あった。読者は134、135号に付属の読者はがきを使って投票し、1枚のはがきでそれぞれの部門につき順位を付けて3編を選んだ。編集部はその順位に従って点を与え、最後に点数を合計し、136号で上位3名を発表した。〕。 日本の推理小説に造詣が深く、台湾で刊行されている日本推理小説の情報誌『謎詭』では島崎博、凌徹らとともに編集顧問を務めた(創刊号、Vol.2)。創刊号では、第9回日本ミステリー文学大賞授賞式を訪れた様子をレポートしている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「藍霄」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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