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藤原 興世（ふじわら の おきよ、生年不詳 - 寛平3年7月14日（891年8月21日））は、平安時代初期から前期にかけての貴族。藤原南家、讃岐守・藤原村田の子。官位は従四位上・伊勢守。 == 経歴 == 文徳天皇が即位した嘉祥3年（850年）に従五位下・右衛門権佐に叙任される。翌嘉祥4年（851年）陸奥守兼常陸権介に任ぜられ地方官に転じる。 清和朝に入り、貞観2年（860年）従五位上・因幡守に叙任されると、貞観10年（868年）のみの刑部大輔を挟んで、阿波権守・紀伊守と主に地方官を歴任する。 陽成朝では出羽守を務め、元慶元年（877年）正五位下に昇叙される。しかし、翌元慶2年（878年）3月に出羽国の夷俘が反乱を起こして秋田城を急襲、城や周辺の官舎・民家を焼き払ったため〔『日本三代実録』元慶2年3月29日条〕、興世は出羽権掾の小野春泉と文室有房らを派遣して防戦するが鎮圧できなかった〔『日本三代実録』元慶2年4月4日条〕。朝廷は陸奥・上野・下野の各国に援軍として出兵を命じるとともに〔『日本三代実録』元慶2年4月28日条〕、5月には右中弁・藤原保則を乱鎮圧の責任者として出羽権守に任じる。興世ら出羽国司は軍事に関して保則の指揮に従うように命ぜられた〔『日本三代実録』元慶2年5月4日条〕。その後、保則は朝廷の不動穀を賑給するなど懐柔策を取り反乱の鎮撫に成功するが、その際に興世の子息である左馬大允・藤原滋実が実際に不動穀を俘囚に配給する役割を務めている〔『日本三代実録』元慶2年7月10日条〕。 その後伊勢守に転じ、元慶7年（883年）従四位下、元慶8年（884年）従四位上と陽成朝末から光孝朝にかけて昇進している。 寛平3年（891年）7月14日卒去。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「藤原興世」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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