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藤原藤房 : ミニ英和和英辞書
藤原藤房[ふじわら]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ふじ]
 【名詞】 1. wisteria 
: [はら, もと]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation
: [ぼう, ふさ]
 【名詞】 1. tuft 

藤原藤房 ( リダイレクト:万里小路藤房 ) : ウィキペディア日本語版
万里小路藤房[まりこうじふじぼう]

万里小路 藤房(までのこうじ ふじふさ)は、鎌倉時代末から南北朝時代にかけての公卿大納言万里小路宣房の一男。後醍醐天皇の側近として倒幕運動に参画し、建武政権では要職を担ったが、政権に失望して出家した。
江戸時代儒学者安東省菴によって、平重盛楠木正成とともに日本三忠臣の1人に数えられている。
== 経歴 ==
文保2年(1318年)2月後醍醐天皇践祚に際して、蔵人に補任。以後、弁官として累進し、中宮亮記録所寄人相模権守などを兼ねる。元亨3年(1323年)1月蔵人頭に補されたが、同年に弟季房も弁官となったため「兄弟弁官例」と称された。同4年(1324年)4月参議に任じられて公卿に列し、正中3年(1326年)春、従三位権中納言に叙任。嘉暦2年(1327年)7月左兵衛督検非違使別当を兼ね、元弘元年/元徳3年(1331年中納言に転正し、正二位に叙された。
同年天皇の倒幕計画が露見したため(元弘の変)、8月四条隆資北畠具行とともに天皇に供奉して笠置へ逃れた。行在所では、天皇が夢告により楠木正成を召し出した時、その勅使を務めたという〔『太平記』巻3「主上御夢事楠事」〕。1か月に及ぶ幕府軍との攻防の末、9月28日には笠置が陥落し、藤房は天皇を助けて敗走するも、翌日有王山で捕捉されてすぐに解官となる。10月宇治平等院から六波羅に移送され、武蔵左近大夫将監〔『光明寺残篇』元弘元年10月12日条。北条時益北条泰家などに比定する説がある。〕の許へ預けられた。元弘2年/正慶元年(1332年)4月幕府から遠流の処分が伝えられると、5月京都を発って常陸国に下り、小田高知藤沢城に籠居。この間、治久に対する与同勧誘が功を奏したのか、鎌倉幕府滅亡後の元弘3年/正慶2年(1333年)6月には治久を伴って上洛し、復官を果たした。
建武政権下では初め、洞院実世の後任として恩賞方上卿となるが、「忠否ヲ正シ、浅深ヲ分チ」〔『太平記』巻12「公家一統政道事」〕公平な処理を行おうとしたところ、内謁により不正に恩賞を獲得する者が多かったため、病と称して辞退したという。ただ、建武元年(1334年)5月の恩賞方改編に際しては三番局(畿内山陽道山陰道担当)の頭人に任じられており、この他、雑訴決断所の寄人を務めた。一方、後醍醐天皇に直言を呈することのできた硬骨漢としても知られ、出雲塩冶高貞から駿馬が献上された際、洞院公賢がこれを吉兆と寿いだのに対し、藤房は凶兆と論じ、以下の点を挙げて政権を指弾したという。
* 為政者は愁訴を聞き、諫言を奉るべきであるのに、それを怠っていること。
* 恩賞目当てに官軍に属した武士が未だ恩賞に与っていないこと。
* 大内裏造営のために、諸国の地頭に二十分の一税を課したこと。
* 諸国で守護の権威が失墜し、国司在庁官人らが勢力を振るっていること。
* 源頼朝以来の伝統がある御家人の称号を廃止したこと。
* 倒幕に軍功があった諸将のうち、赤松円心のみ不当に恩賞が少ないこと。
藤房は武家の棟梁の出現を危惧し、再三諫言を繰り返すも、天皇に聞き入れられないまま、同年10月5日岩倉出家。天皇は慌てて宣房に命じて藤房を召還させたが、既に行方を晦ましていたため、再会は叶わなかったという。その後の消息は不明で、相国寺に住したと伝える〔『尊卑分脈』〕他、各地に伝承が散見する(後述)。
日記『藤房卿記』は僅かに正中3年(1326年4月26日の抜書「嘉暦元年改元記」が伝存するのみで、翻刻が『歴代残闕日記55』に収められている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「万里小路藤房」の詳細全文を読む




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