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藤村 実穂子(ふじむら みほこ)は、日本のメゾソプラノ歌手である。世界中で活躍し、欧米における「現在最高のメゾの一人」と称される。 == 経歴 == 東京芸術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院修了後、ミュンヘン音楽大学大学院に留学し研鑚を積む。在院中にワーグナー・コンクール(バイロイト)で事実上の優勝、マリア・カナルス・コンクール優勝など数々の国際コンクールに入賞後、2000年までオーストリア、グラーツ歌劇場の専属歌手となる。現在はフリーの歌手として世界中で大活躍している。 2002年、バイロイト音楽祭の『ニーベルングの指環』において、日本人として初めてフリッカ役(『ラインの黄金』、『ワルキューレ』)という大役に抜擢され、一躍注目を浴びる。その後も同音楽祭に毎年主役で出演し、9年連続出演という日本人初記録を立てると同時に、ワルトラウテ(『神々の黄昏』)、エルダ(『ラインの黄金』、『ジークフリート』)、ブランゲーネ(『トリスタンとイゾルデ』)、また2008年には新演出で『パルジファル』のヒロインであるクンドリーという超主役を、2年連続で歌っている。 その他ミラノ・スカラ座、ロイヤル・オペラ・ハウスロンドン、ウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ザルツブルク祝祭大劇場、フィレンツェ五月音楽祭、シャトレ劇場、マドリードテアトロ・レアル、ザクセン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ルツェルン音楽祭、ナポリ・サン・カルロ劇場、ジュネーヴ大劇場、エクス=アン=プロヴァンス国際音楽祭、ヴェローナなどの著名歌劇場、音楽祭に定期的に出演している。 また、コンサート歌手としてもウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団、ロンドン交響楽団、パリ管弦楽団、 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ワシントン・ナショナル交響楽団、モントリオール交響楽団、ルツェルン祝祭管弦楽団、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団、バーミンガム市交響楽団、バンベルク交響楽団、マーラー室内管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、北ドイツ放送交響楽団、ロシア・ナショナル管弦楽団等とも定期的に共演し続けている。 これまでに共演した著名指揮者として、クリスティアン・ティーレマン、クラウディオ・アバド、ズービン・メータ、クリストフ・エッシェンバッハ、ベルナルト・ハイティンク、コリン・デイヴィス、クルト・マズア、マリス・ヤンソンス、シャルル・デュトワ、ミヒャエル・ギーレン、リッカルド・シャイー、ダニエレ・ガッティ、ケント・ナガノ、フランツ・ウェルザー=メスト、チョン・ミョンフン、ファビオ・ルイージ、ダニエル・ハーディング、セミヨン・ビシュコフ、ジョナサン・ノット、アンドリス・ネルソンス、ドナルド・ラニクルズ、ヘスス・ロペス=コボス等の名が挙げられる。 ブランゲーネ役でプラシド・ドミンゴ(トリスタン)、アントニオ・パッパーノ指揮によるCD『トリスタンとイゾルデ』(EMI社)を録音、マイケル・ティペット作曲『我らが時代の子』(コリン・ディヴィス指揮、ロンドン交響楽団)とのCDで第51回グラミー賞最優秀歌唱パフォーマンス賞にノミネートされ、各方面より注目を浴びた。また『ドイツ歌曲集』(リュッケルト歌曲集、ヴェーゼンドンク歌曲集ほか)でレコード芸術特選盤に選出される。 日本においては、2001年~2004年の新国立劇場における『指環』上演、いわゆる「トーキョー・リング」ツィクルスのプレミエにおいて登場し、フリッカ、ワルトラウテを歌い絶賛された。その後も同劇場には『ドン・カルロ』、『イドメネオ』で出演、また新日本フィルハーモニー交響楽団との『ばらの騎士』、『ペレアスとメリザンド』及び「大地の歌」、NHK交響楽団との「第九」、「交響曲第3番(マーラー)」、東京、大阪、名古屋での「歌曲の夕べ」(NHK教育テレビ「芸術劇場」にて放映)、NHKニューイヤーオペラコンサートなどに出演している。 また東日本大震災に非常に心を痛め、被災者救援チャリティーコンサートのために、過密なスケジュールを駆使して急遽日本に帰国し、2011年4月10日ズービン・メータ指揮N響「第九」公演(東京文化会館)、2011年6月5日ケント・ナガノ指揮青学管弦楽団ベンテュス編曲5つの日本歌曲(青学講堂)、2011年10月19日HOPE JAPAN(日本歌曲5曲アカペラ、東京文化会館)の各公演に、無報酬で出演する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「藤村実穂子」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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