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藤村記念歴程賞(とうそんきねんれきていしょう)は、文学賞の一つで、詩誌『歴程』が、島崎藤村を記念して創設したもの。詩集が中心だが、文芸評論も受賞するほか、植村直己が行方不明になったあと受賞したこともある。 対象は「詩、詩劇、詩に関する評論、翻訳。また、ポエジーを中核とした絵画、彫刻、建築、音楽、映画、その他も対象となることがある」と謳われている。 ==受賞作・受賞者== *第1回(1963年)伊達得夫『詩人たち-ユリイカ抄』並びにその詩壇的功績 *第2回(1964年)辻まこと『忠類図鑑』 *第3回(1965年)金子光晴詩集『IL』 *第4回(1966年)安西冬衛の詩業 *第5回(1967年)岩田宏『岩田宏詩集』 *第6回(1968年)宗左近詩集『炎える母』 *第7回(1969年)大岡信詩史『蕩児の家系』および一連の詩論 *第8回(1970年)粟津則雄評論集『詩の空間』、『詩人たち』 *第9回(1971年)本郷隆評論集『石果集』、『岡崎清一郎詩集』 *第10回(1972年)鷲巣繁男『定本鷲巣繁男詩集』 *第11回(1973年)石原吉郎評論集『望郷と海』 *第12回(1974年)渋沢孝輔詩集『われアルカディアにもあり』、高内壮介『湯川秀樹論』 *第13回(1975年)植村直己(未知の世界の探求)、山本太郎詩集『ユリシィズ』、『鬼文』 *第14回(1976年)『安東次男著作集』 *第15回(1977年)斎藤文一『宮沢賢治とその展開』、天沢退二郎 詩集『les invisibles』 *第16回(1978年)飯島耕一『飯島耕一詩集』その他の業績、藤田昭子「出縄」その他の造形作品 *第17回(1979年)吉増剛造詩集『熱風 a thousand steps』 *第18回(1980年)谷口幸男『アイスランド サガ』その他の北欧古代中古文学の訳業、中桐雅夫詩集『会社の人事』 *第19回(1981年)岩成達也詩集『中型製氷機についての連続するメモ』 *第20回(1982年)宇佐見英治詩集『雲と天人』、高橋睦郎詩集『王国の構造』 *第21回(1983年)白石かずこ詩集『砂族』 *第22回(1984年)吉岡実詩集『薬玉』、菊地信義装幀の業績 *第23回(1985年)『高橋新吉全集』 *第24回(1986年)長谷川龍生詩集『知と愛と』、北村太郎詩集『笑いの成功』 *第25回(1987年)辻征夫詩集『天使・蝶・白い雲などいくつかの瞑想』及び詩集『かぜのひきかた』、朝吹亮二詩集『opus』 *第26回(1988年)川田順造評論集『声』、入沢康夫詩集『水辺逆旅歌』 *第27回(1989年)中村真一郎『蠣崎波響の生涯』、粕谷栄市詩集『悪霊』 *第28回(1990年)埴谷雄高小説、詩、評論にわたる今日までの業績に対して *第29回(1991年)三浦雅士評論集『小説という植民地』、是永駿訳『芒克(マンク)詩集』 *第30回(1992年)中村稔詩集『浮泛漂蕩』、真鍋呉夫句集『雪女』 *第31回(1993年)岡本太郎の全業績、『葉紀甫漢詩詞集』 *第32回(1994年)柴田南雄の全業績 *第33回(1995年)那珂太郎詩集『鎮魂歌』 *第34回(1996年)清岡卓行詩集『通り過ぎる女たち』 *第35回(1997年)池井昌樹詩集『晴夜』、高柳誠詩集『星間の採譜術』、『触感の解析学』、『月光の遠近法』の三部作 *第36回(1998年)川崎洋の仕事(『日本方言詩集』、『自選自作朗読CD詩集』、『かがやく日本語の悪態』、『大人のための教科書の歌』) *第37回(1999年)新川和江詩集『はたはたと頁がめくれ・・・』及びその全業績 *第38回(2000年)辻井喬詩集『群青、わが黙示』、『南冥・旅の終わり』、『わたつみ・しあわせな日日』の三部作 *第39回(2001年)清水徹評論『書物について-その形而下学と形而上学』 *第40回(2002年)幸田弘子の朗読の業績、藤井貞和『ことばのつえ、ことばのつえ』 *第41回(2003年)『吉本隆明全詩集』、井坂洋子『箱入豹』 *第42回(2004年)安藤元雄詩集『わがノルマンディー』平出隆評伝『伊良子清白』および『伊良子清白全集』 *第43回(2005年)安水稔和詩集『蟹場(がにば)まで』に至る菅江真澄に関する営為、三木卓 評伝『北原白秋』 *第44回(2006年)井川博年詩集『幸福』、高橋英夫文芸評論『時空蒼茫』 *第45回(2007年)『岡井隆全歌集』 *第46回(2008年)北川透『中原中也論集成』 *第47回(2009年)鈴村和成『ランボーとアフリカの8枚の写真』など一連の紀行 *第48回(2010年)相沢正一郎詩集『テーブルの上のひつじ雲/テーブルの下のミルクティーという名の犬』、高貝弘也詩集『露光』 *第49回(2011年)福間健二詩集『青い家』 特別賞:毛利衛、山中勉『宇宙連詩』プロジェクト *第50回(2012年)野村喜和夫詩集『ヌードな日』、『難解な自転車』、英訳詩集『スペクタクルそして豚小屋』 *第51回(2013年)新藤凉子・河津聖恵・三角みづ紀連詩集『連詩 悪母島の魔術師』 *第52回(2014年)高橋順子詩集『海へ』 *第53回(2015年)福島県川内村村民 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「藤村記念歴程賞」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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