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藤沢薬品工業株式会社(ふじさわやくひんこうぎょう、Fujisawa Pharmaceutical Co.,Ltd.)とは、かつて日本に存在した大手医薬品メーカー。藤澤友吉が設立し、大阪府大阪市中央区道修町3-4-7に本社と、東京都中央区日本橋本町にも東京本社を置いていた。主な主要取引銀行が三和銀行(後のUFJ銀行、現・三菱東京UFJ銀行)であるため三水会及びみどり会の会員企業であり三和グループに属していた〔 - 同志社大学学術情報検索システム内のページ。筆者は経済学者の田中彰。〕〔2000年5月10日現在のみどり会のメンバー会社一覧 〕。通称「藤沢薬品」、「フジサワ」、「Fujisawa」。1965年から晩年まで使用された「f」の字をあしらったシンボルマークは、U.G.サトーの作による〔藤沢薬品工業のシンボルマーク - U.G.サトーの公式サイト 内の該当ページ。〕。 2004年10月1日、一般用医薬品部門が、山之内製薬の一般用医薬品部門と事業統合および会社分割し、「ゼファーマ」が発足した。同社は後に第一三共に売却され、第一三共ヘルスケアとの合併で消滅している。 2005年4月1日に山之内製薬と合併し、医療用医薬品および新薬の研究開発部門を担当する会社として「アステラス製薬」が発足した。 なお「藤沢」は創業者の名前が由来であり、神奈川県藤沢市とは無関係である。 == 事業内容 == 抗生物質を軸に循環器、消化器等様々な分野の薬剤を製造・販売していた。抗生物質ではサワシリンとセフスパンとセフゾン、循環器ではシベノールとニバジール、消化器ではトランコロンやプリンペランやガナトン(北陸製薬(現在のアボットジャパン)が製造)やコロネル、解熱鎮痛剤のソランタール、向精神薬ではドグマチールやオーラップやロドピン、ビタミン剤ではノイビタ(一般用医薬品として展開していた)やノイロビタンなど中枢神経ではグラマリールやトリモールが主力商品だった。 食品添加物等の化成品事業も展開していたが、2000年、扶桑化学工業に化成品事業および米国子会社の全株式を譲渡した。 海外メーカーとの提携も盛んで、スミスクライン&フレンチ社(現在のグラクソ・スミスクライン)との合弁であるスミスクライン藤沢やアストラ(現在のアストラゼネカ)との合弁である藤沢アストラなどのグループ企業を擁していた。 免疫抑制剤・タクロリムス(FK506)が国際戦略製品(藤沢の研究陣により茨城県・筑波山の土壌細菌から発見されたエピソードは有名)。アトピー治療薬としてプロトピック軟膏も発されている。 かつては「気配館」(きくばりかん)というブランドで清涼飲料水事業も手掛けていたが、リストラのため撤退し、日本コカ・コーラへ売却した。気配館は栄養成分表示が前面に記載されているのが特徴だった。 また、それ以前に同社は「パイプマン」(パイプ洗浄剤)や「油っ固」(廃油凝固処理剤)、「ピコレット」シリーズ(便所用芳香剤)といった家庭用品を出していたが1980年代後半に同事業から撤退、ライオンに事業譲渡した。 創業から間もない1897年1月に発売されていた防虫剤の「藤澤樟脳」は、ゼファーマに引き継がれ、現在は第一三共ヘルスケアから販売されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「藤沢薬品工業」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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