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藤野 豊(ふじの ゆたか、1952年11月5日 - )は、日本の歴史学者(専攻は日本近代史)、敬和学園大学人文学部教授。部落解放にとりくむ富山県連絡会議幹事。 == 人物 == 横浜市に生まれ、高校時代から神奈川部落問題研究会に参加。早稲田大学国史学科在学中、狭山裁判糾弾闘争や部落解放同盟神奈川県連合会の運動に参加。当時は大学を退学して部落解放同盟東京都連合会の専従活動家になる予定だったが方針を転換し、1975年、早稲田大学国史学科卒業。卒業論文のテーマは神奈川県の融和運動史。高校教師ののち早稲田大学大学院に入学、全国的な融和運動史と水平運動史を研究、1984年中退。1991年「水平運動の社会思想史的研究」により早稲田大学文学博士となる。帝塚山大学非常勤講師をへて、1998年富山国際大学助教授、2007年准教授。 被差別部落・国家による健康管理・ハンセン病問題・性の管理など、弱者を排除しようとする近代国家のメカニズムを批判し続け、数多くの著書、編纂の業績があり、一部で評価が高い。しかし売春問題では、売春を絶対悪と位置づけながら、売る権利は認めるなどの矛盾が批判されている(小谷野敦「売買春問題はフェミニズムと手を切れるか?」『中庸、ときどきラディカル』筑摩書房、2002)。藤野は『性の国家管理』289pで、「性風俗産業の従業女性の労働基本権を確立することは、管理売春や人身売買の排除にも有効となろう」と書いている。 2004年、三重県の渡鹿野島における公認買売春の実態を論述した研究書『近現代日本の買売春』(解放出版社から2004年6月30日付で刊行。ISBN:9784759260854)が、地元の志摩市(磯部町)行政から激しい抗議を受け、部落解放同盟中央本部委員長組坂繁之の合意のもとに回収絶版に追い込まれた。2009年には、寺園敦史が『週刊金曜日』でこの事件をレポートしている〔『週刊金曜日』2009年3月20日号「渡鹿野島 買売春の実態を隠蔽──行政と人権団体が出版妨害」〕。2008年11月22日に渡鹿野島を訪れた寺園は、「普通の住民の変哲もない暮らしがある一方、この島では今も売春斡旋が昼日中から人目をはばかることなく行われていた」と伝えている。寺園の取材に対して組坂は「最終的な解放出版社での本書の取り扱いについては(自分は)関与していない」と回答したが、藤野は「組坂氏が廃版に合意したのは、同盟自身が買売春をそれだけ軽く考えていること、女性への差別意識を暴露するものであると受け止めていたが、今になって言い逃れをするとは許し難い。これが日本最大の人権団体のトップがとる態度か」と批判した。 2007年5月、リストラのため富山国際大学より2010年度末の解雇を通告される〔『ハンセン病 反省なき国家』あとがき〕。2011年敬和学園大学人文学部教授。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「藤野豊」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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