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『藪原検校』(やぶはらけんぎょう)は、井上ひさしの戯曲。 1973年(昭和48年)に「西武劇場オープニング記念・井上ひさし作品シリーズ」の第1弾として「五月舎」の制作により初演(木村光一演出)される。それ以降も「地人会」の制作で繰り返し上演される人気演目となり、1990年にエディンバラ国際芸術祭にて最優秀演劇賞を受賞、香港、ニューヨーク、ロンドン、パリなど世界各都市で上演されている。2007年にはホリプロ / Bunkamuraの制作で、蜷川幸雄の新演出による公演が行われた。 == 概要 == 戯曲『藪原検校』は、1971年(昭和46年)6月発行の雑誌『中央公論 臨時増刊「歴史と人物」』に井上が寄稿した二代目藪原検校の評伝が発端となっている。初代藪原検校は実在の人物だが、その二代目に関する資料はなく、すべて井上の創作による偽評伝だった。研究者から「2代目がいるとは知らなかった」と自らの不明を恥じ、教えを請う手紙が来てあわてたと単行本のあとがきにある。 それまでの井上作品はすべて熊倉一雄演出で上演されていたが、『藪原検校』は熊倉以外の演出家によって演出された初めての作品である。 作品は、語り手役である盲太夫の語りとギター奏者の伴奏によって展開する。主要人物以外の役柄は、座頭に扮した役者たちがその都度入れ替わり立ち代り演じる劇中劇の形をとっている。 初演では井上の実兄である井上滋が音楽および劇中のギター演奏を務めた。工務店を営んでいた井上滋は、当時趣味でギターを津軽じょんがら三味線風に弾く手法を編み出しており、その音色が井上ひさしに劇化へのインスピレーションを与えている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「藪原検校」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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