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『虎よ、虎よ!』(とらよ、とらよ!、英語原題:''Tiger! Tiger!'')、あるいは『わが赴くは星の群』(わがおもむくはほしのむれ、''The Stars My Destination'')は、アルフレッド・ベスターが1956年に発表したSF小説。 == 概要 == アレクサンドル・デュマ・ペールの小説『モンテ・クリスト伯』をモチーフとした壮大な復讐譚である。ベスターの長編第2作にして代表作であり、SFのオールタイムベストの定番でもある〔渡辺英樹「ハヤカワ文庫SF40年の歩み(下)」『S-Fマガジン』2010年11月号、p.224〕。 かねてから『モンテ・クリスト伯』のような復讐譚を考えていたベスターが、『ナショナルジオグラフィック』誌でフィリピン人の船員の記事を読み、その記事を下敷きと導入部として用いた。それは第二次世界大戦中に漂流していたいかだが、ドイツ軍の囮である可能性があることから何隻もの船が船員を救助せず通り過ぎていったというものであった。そして、1956年にイギリスで ''"Tiger! Tiger!"'' のタイトルで書き下ろし単行本として出版された。次いで同年にアメリカのSF雑誌『ギャラクシー・サイエンス・フィクション』誌の10月号から ''"The Stars My Destination"'' のタイトルで4回連載された。一部では絶賛されたものの、発表当初は一般的人気は得られず、1960年代になってニュー・ウェーブのSF作家に影響を与えたことで再評価が進み、ベスターの最高傑作、アメリカのベストSFとの評価が与えられるようになる〔浅倉久志「十年に一度の傑作」『虎よ、虎よ!』アルフレッド・ベスター、ハヤカワ文庫、1978年、pp.235-237〕。 日本では、1958年に講談社SFシリーズの1冊として『わが赴くは星の群』の書名で刊行された。1964年に早川書房のハヤカワ・SF・シリーズから再刊されたときに『虎よ、虎よ!』に改題された。1978年に刊行されたハヤカワ文庫版はカバーイラストを生頼範義が描き、2008年の新版では寺田克也に変更になった。翻訳はいずれも中田耕治による。 原題の ''"Tiger! Tiger!"'' は、ウィリアム・ブレイクの詩集『無垢と経験のうた』に収められた詩「虎」 (''The Tyger'') の冒頭「虎よ! 虎よ! あかあかと燃える」 (Tyger, Tyger, burning bright) に由来する。 登場人物たちの名前はイギリスの都市から取られている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「虎よ、虎よ!」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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