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虫かご(むしかご)とは、虫、小動物を入れておくケースである。飼育用も、虫取りなどをする時に一時的入れておくものもさす。主に、バッタやカブトムシ、クワガタムシなどを、生かして入れておくために使う。子供の野遊びには、これを肩から紐でつるしている、というのが、かつての子供の絵にはよく見られる構図であった。 手作りレベルではわらなどを編んだものも知られている。沖縄県や鹿児島県奄美群島では、ソテツの葉を編んだものが知られていた。そういったものは、野外で手に入る素材を用い、即席で作ってしまうものだったようである。 市販品、あるいは通念としての虫かごは元来は竹などで作られた檻のような構造のもので、国の伝統的工芸品に指定されている駿河竹千筋細工などが有名である。方形や円形の枠のそれぞれの面に縦に竹ひごの軸が並んだもので、虫かごの籠の名はこれによるものである。キリギリスやクツワムシをこれに入れ、軒下につるして鳴き声を楽しむなどの利用があった。スズムシ等の飼育には、むしろ壷様の構造のほうが向いており、江戸期からそのようなものが使用された。このほか伝統的なものとしてはホタルを入れる蛍籠がある。 中国ではコーリャンや竹などで作られた虫かごが知られている。コオロギの飼育も普及しているが、こちらには瓢箪を切って蓋をつけたものが使用される。 時代の変化にしたがってその素材は変化し、ブリキの板で四面を囲い、両側の側面が金網製のものもあった。現在ではビニールなどの素材で出来た竹籠を模したものが多く見られる。他に透明なプラスチック製で、直方体の器の上に竹籠風のスリットのついた蓋がついたものもよく見かける。これは水槽ともいえるが、スリットの入った、出入り口付の蓋と、ぶら下げるための紐が本来のアイデンティティを主張している。大きいサイズの物から、小さいサイズの物まである。 == 関連項目 == * 昆虫採集 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「虫かご」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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