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虹蛇(にじへび)は、天候現象の虹に関連し、創造と雨を降らせる力があるとされる、神話・伝説上の巨大な蛇である。 虹蛇の神話・伝説は、世界各地、主に北アメリカ、オーストラリア、西アフリカで知られている。オーストラリアでは、様々な呼び名(カリア、ムイトなど)を持ち広く知られている。漢字の「虹」が虫偏であるのも、中国の伝説において虹が竜の一種とみなされていたからである。また主虹である「虹」を雄とし、副虹たる雌を「蜺」(ゲイ)と呼んだ。 アフリカでは創造母神マウウが最初に創造したものであり、世界創造を手伝った後は大地を支えるために海の底でとぐろをまいていて、ときどきとぐろを解いて自分の体で空にアーチをかける。この虹のヘビは、人間や他の動物の創造に何らかの関わりを持ち、雨を降らせるという重要な役目を担ってきた。もし、雨が長く降らず干ばつが続くようなら、それは虹のヘビが眠ったまま目を覚ましていないことを意味する。そのため、ヘビを起こすために特別に騒々しい儀式(雨乞い)を行う必要がある。ただし、不用意にこのヘビを怒らせると、虹のヘビは怒りにまかせて巨大な体を空や大地に叩きつけ、あらゆる種類の災害を引き起こす。世界創造における虹のヘビの役割は、入り江や川、湖や泉を作ることだった。川が曲がりくねっているのは虹のヘビが川を作るのにその身をよじらせながら進んだためだとされている。また、泉や湖が丸いのは、虹のヘビが体を休めるためにとぐろをまいて休憩していたからである。現在では虹のヘビは、乾季の間は泉の奥に潜んでいて、雨季になると泉から姿を現して雨を降らせる役目を果たすと信じられている。空に掛かる虹のアーチは次の雨季に備えて虹のヘビがそれまで暮らしていた泉や川から、新しい棲み家へと移動していることを現している。 == 関連項目 == *ウングッド *エインガナ *ユルルングル 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「虹蛇」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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