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蚊遣り火(かやりび)とは、よもぎの葉、カヤ(榧)の木、杉や松の青葉などを火にくべて、燻した煙で蚊を追い払う大正時代初期頃までの生活風習である。季語などで蚊遣火と書く。 殺虫効果がある製品が販売されている近年では見ないが、平安時代から大正初期頃まで蚊を駆除するために行なっていた生活風習であり、江戸時代の江戸庶民の間では夏の風物詩でもあった。古典の随筆、和歌、俳句にも「蚊遣火」の記述が散見され、現代俳句においても夏の季語として扱われている〔夏の季語 、現代俳句データベース 2013年5月20日閲覧〕。 * 六月(みなづき)の頃、あやしき家に夕顔の白く見えて、蚊遣火(かやりび)ふすぶるもあはれなり 徒然草 第十九段 折節の移りかはるこそ * かやり火のけぶりのあとや草枕たちなんのべのかた見なるべき 藤原定家 * 蚊やりして皆おぢ甥の在所哉 小林一茶 * 蚊遣火の煙の末をながめけり 日野草城 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「蚊遣り火」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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