翻訳と辞書
Words near each other
・ 螃
・ 螄
・ 螅
・ 螆
・ 螇
・ 螈
・ 螉
・ 螊
・ 螋
・ 螌

・ 融かす
・ 融ける
・ 融け込む
・ 融剤
・ 融剤法
・ 融即律
・ 融合
・ 融合 (ドラゴンボール)
・ 融合、癒合、固定術


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

融 : ウィキペディア日本語版
融[とおる]

」(とおる)はの演目の1つ。五番目物・貴人物・太鼓物に分類される〔松本(1987)、p.110〕。作者は世阿弥1363年?〜1443年?)。
平安時代の左大臣源融とその邸宅・河原院をめぐる伝説を題材とする。荒廃したかつての河原院跡に月明かりの夜、融の霊が現われるという趣向で、情緒ある詩的な「佳品」と評される〔。
==あらすじ==
都へと上ってきた旅の僧(ワキ)がある夜、六条河原院の邸宅跡を訪れる。そこに桶を携えた潮汲み(製塩のため、海水を汲むこと)の老人(前ジテ)が姿を見せる。
海辺でもないのになぜ潮汲みを、といぶかる僧に老人は、ここが亡き融大臣の邸宅・河原院の跡であると伝え、生前の融が奥州塩竈の光景を再現しようと、難波の浦からわざわざ海水を運ばせ、庭で潮汲み・製塩を行わせていた故事を語る。しかし融の死後は跡を継ぐ人もなく、邸宅も荒れ果ててしまったといい、老人は昔を偲んで涙を流す。
老人はさらに、邸宅から見える京の山々について僧に案内するが、ふと我に返ったように桶を取り直して潮汲みを始める。やがて立ちこめる潮曇りの中、老人はいつの間にか姿を消してしまう。
そこにやってきた近所の男(アイ)は、老人の正体は融本人の霊ではないかと僧に教える。男が言うとおりに僧がその場で待っていると、生前の姿の融(後ジテ)が現われる。月の光に照らされながら、融は舞に興じる。やがて明け方が近づくころ、融はまるで「月の都」に向かうように、月光の中に消失する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「融」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.