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「血しおしたたる」(ちしおしたたる、独語:''O Haupt voll Blut und Wunden''(おお、血と涙にまみれた御頭よ!))はドイツの讃美歌。イエス・キリストの受難の讃美歌であり、英米でも知られ、受難週や聖餐式、特に受難日(聖金曜日)の讃美歌である。 ==歴史== 中世ヨーロッパのクレルヴォーのベルナール(1090-1153)が、「十字架にかかりて苦しめるキリストの肢体への韻文の祈り」というラテン語の詩文を作詞した。その第七部の「頭への祈り」を、17世紀のドイツの讃美歌作者パウル・ゲルハルトがドイツ語に訳した讃美歌である。 ドイツの音楽家ハンス・レーオ・ハスラーが1601年に発表した最初恋愛歌のために作曲した五声部の合唱曲のコントラ・ファクトールである。1613年にゲルリッツで出版された、クリストフ・クノールのHerzlich tut mich verlangenの旋律として用いられた。大塚野百合は、ドイツ語の''dein Herze bricht''「み胸がやぶれる時に」を恋愛用語〔大辞泉〕のブロークン・ハートと言い換えてもいいとしている。〔大塚野百合『賛美歌・聖歌ものがたり』創元社 p.170-171〕 その後、1656年にパウル・ゲルハルトの「血しおしたたる」にこの曲を転用して発表された。この讃美歌は、ドイツにおける、受難コラールで最も有名な曲になった。 ヨハン・ゼバスティアン・バッハをはじめ、多くのドイツの作曲家がこの曲を、編曲したり主題に用いている。特に、バッハがマタイ受難曲に用いたのが有名である。バッハはマタイ受難曲で5回以上用いている。 その後、ドイツから、英米に広がり、Herzlich thut, Herzlich tut mich verlangen,passion choraleという曲名で讃美歌集に収録された。 日本語では、由木康によって意訳された歌詞が、英米で最もよく用いられているバッハ版の和声をつけて、「血しおしたたる」として、讃美歌 (1954年版)に収録されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「血しおしたたる」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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