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血の滝(ちのたき)とは、南極大陸(東南極)のヴィクトリアランドに存在する、鉄分を豊富に含んだ塩水が氷河の上を流れることで、その氷河の先端部に形成されている、瀑布である。この塩水に含まれる鉄分が大気中の酸素によって酸化されると 〔 Fe2+からFe3+へと酸化される。 〕 、赤い酸化第2鉄となって氷の表面に沈着するため、血の滝は赤く見える。なお2009年現在、血の滝に関しては、どうしてこのような現象が起きているのか判っていない。 == 概要 == 血の滝は、テイラー氷河 〔 テイラー氷河(Taylor Glacier)とは、 南極大陸に存在する氷河の1つである。 全長は、約54km。 ヴィクトリアランドの台地からテイラー谷(Taylor Valley)の西端部へと流れている。 この氷河は、1901年から1904年まで行われた、イギリスによる南極探検によって発見された。 〕 の突端部に位置し、ヴィクトリアランドのマクマードドライバレーにある西Bonney湖 〔 Bonney湖(Lake Bonney)とは、 南極大陸のヴィクトリアランドに存在する塩水湖である。 長さ約7km、幅約900m。ただし、狭い場所では50m程度の幅しかない、細長い形状の湖である。 なお、Bonney湖は、東Bonney湖と西Bonney湖とに別れており、 東Bonney湖の面積は約3.32平方kmで西Bonney湖の面積は約0.99平方km。 これらの湖を人類で最初に訪れたのは イギリスの南極探検隊(1901年から1904年)だが、 これらの湖を「Bonney湖」と命名したのは、 ロバート・スコットの探検隊(1910年から1913年)である。 〕 へと注いでいる。ただし、名称こそ血の滝だが、当然ながら血の滝を流れているのは血液ではない。実際に流れているのは、鉄分を豊富に含んだ海水よりも塩分濃度の高い塩水である。この鉄分に富んだ塩水は、血の滝の上流数kmに渡ってテイラー氷河に点在する小さな亀裂から湧出していて、それが合流して血の滝となっている。この塩水の源は氷河の下に存在する池だと考えられているが、その大きさなどはよく判っていない。この塩水に含まれている鉄分は、2価の鉄イオン(Fe2+)であり、これが氷河の中から地上に湧出すると、大気中の酸素と接するために酸化され、酸化第2鉄(Fe2O3)となる。Fe2O3は赤い色をしており、水には溶解せずに沈殿する。このFe2O3が氷の表面に沈殿して付着するため、血の滝は赤く見える。なお、この赤味がかった沈殿物は、オーストラリアの地質学者トーマス・グリフィス・テイラーによって発見された。この沈殿物の赤い色を彼は、当初、ある種の紅藻によるものだと考えたが、後に、単なる酸化鉄の色であることが証明された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「血の滝」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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