|
袿(うちき、うちぎ)は公家装束を構成する着物の一つである。主に女性の衣だが、男性が中着として着用する場合もある。 #一枚の上着を指す場合と、何枚も重ねて着用した場合を指すとがある。 #一枚の上着の場合は「小袿(こうちぎ)」・「表着(うわぎ)」・「打衣(うちぎぬ)」。2に記述。 #何枚も重ねて着用した場合は「重ね袿(袿姿)」。3に記述。 #禄(下賜品)として「大袿」がある。裄・丈などが大きいもので、着用する時には仕立て直す。 == 形状・地質 == 襟は現代の着物と同じ衽(おくみ)がある垂領(たりくび)、脇は縫付けてある縫腋(ほうえき)、袖は広袖、夏以外は裏地のある袷(あわせ)になっている。男性用では身丈が長いものと短いものとあるが、女性用は裾を引くほどの長い裾長が一般的である。 地質は綾織物や薄物、裏地は平絹。そして、季節の折目には冬に綿入れにするなど衣替えをした。暑さ対策として「単重(ひとえがさね)」と「捻り重(ひねりがさね)」がある。〔近藤 好和 『装束の日本史 平安貴族は何を着ていたのか』 2007年 平凡社新書〕 *「単重」は、裏地のない単仕立てのものを、数枚重ねて真夏に着用した。〔 *「捻り重」は、表地・裏地を縫い合わせずに、単仕立てのものを背中や袖付で綴じて一着として用いた。一見、縁を通常通りには縫い合わせないため、単を重ねて着ているように見える。〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「袿」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|