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西廻海運(にしまわりかいうん)は、江戸時代前期に成立した、日本海沿岸を西廻りに、酒田から佐渡小木・能登福浦・下関などを経て大阪に至り、さらに紀伊半島を迂回して江戸に至る航路による海上輸送。寛文12年(1672年)、江戸の商人河村瑞賢の幕命を受けて行った海運の刷新によって確立した〔『岩波日本史辞典』 883頁〕。 == 概要 == 日本海と瀬戸内海との海運は江戸時代以前に始まるが、江戸時代に入ってからは寛永15年(1638年)に鳥取藩と加賀藩が大阪廻米を行った。また、万治2年(1659年)には輸送を請け負った正木半左衛門らにより出羽国村山郡の幕領米が酒田港から西廻りで江戸に廻米されている。寛文11年(1671年)には、正木半左衛門らに替り河村瑞賢が出羽国の幕領米の江戸廻米を命ぜられた。瑞賢は、同年開いたばかりの東廻海運ではなく、距離は倍以上になるが安全な西廻りを採ることとした。そして、事前に海路の危険、寄港地の便などを踏査し寄港地を定め、航路を確かめ各地に番所を設け、御城米輸送の安全をはかる諸施設を設置するなど、刷新的な方法で輸送にあたった〔『国史大辞典 第十巻』 869頁〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「西廻海運」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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