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西武8500系電車 : ミニ英和和英辞書
西武8500系電車[せいぶ8500けいでんしゃ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

西 : [にし]
 【名詞】 1. west 
西武 : [せいぶ]
 【名詞】 1. (1) Seibu (conglomerate: stores, railway, etc.) 2. (2) Western military 
: [けい]
  1. (n,n-suf) (1) system 2. lineage 3. group 4. (2) type of person 5. (3) environment 6. (4) medical department (suf) 
電車 : [でんしゃ]
 【名詞】 1. electric train 
: [くるま]
 【名詞】 1. car 2. vehicle 3. wheel 

西武8500系電車 : ウィキペディア日本語版
西武8500系電車[せいぶ8500けいでんしゃ]

西武8500系電車(せいぶ8500けいでんしゃ)は、1985年昭和60年)4月25日に営業運転を開始した西武鉄道山口線AGT新交通システム車両
本系列は大手私鉄が保有する唯一のAGT路線用車両で〔山崎公之 「輸送と運転 近年の動向」 (2002) p.33〕、「レオライナー (''LEO LINER'') 」の愛称を有する。
== 概要 ==
山口線は西武園遊園地(現:西武園ゆうえんち)の遊戯施設「おとぎ線」として〔益井茂夫 「西武鉄道 路線・駅の移り変わり」 (1992) pp.141 - 142〕、1950年(昭和25年)8月〔高嶋修一 「西武鉄道のあゆみ -路線の役割と経営の歴史過程-」 (2002) pp.108 - 109〕に軽便規格(軌間762mm)の非電化路線として開業したものである〔。その後1952年(昭和27年)7月〔に「おとぎ線」を地方鉄道法に基く地方鉄道として認可申請し、山口線と改称した〔高嶋修一 「西武鉄道のあゆみ -路線の役割と経営の歴史過程-」 (2002) pp.106 - 107〕。軽便規格当時の山口線は終起点となる遊園地前駅多摩湖線西武遊園地駅に隣接)・ユネスコ村駅狭山線狭山湖駅から徒歩連絡)ともに既存の各路線と接続しておらず、運賃体系も西武鉄道の他の一般鉄道路線とは異なるなど、依然として遊戯施設色の強い路線であった〔。
1980年代以降、山口線は運行開始から30年余りを経過し、施設ならびに運用車両の老朽化が問題となりつつあった〔『私鉄の車両6 西武鉄道』 (1985) pp.80 - 81〕。また、1979年(昭和54年)4月にはユネスコ村に隣接して西武ライオンズ球場(現:西武プリンスドーム)が西武ライオンズ(現:埼玉西武ライオンズ)の本拠地球場として開場しており〔、多摩湖線西武遊園地方面から西武球場へのアクセス改善が求められたことから、折りしも更新時期を迎えていた山口線を遊戯施設的な路線から西武球場方面へのアクセス路線として更新・整備することとなった〔〔小林尚智 「私鉄車両めぐり(169) 西武鉄道」 (2002) p.259〕。
施設更新に際しては既存路線における鉄輪鉄軌条方式とは異なり、コンクリート製軌条とゴム製タイヤを用いたAGT路線として整備されることとなった〔。
AGTへの転換計画当時は仮称7000系を導入する予定であった。この仮称7000系は、設計図や完成予想図まで製作していたものの、発注の直前になりVVVFインバータ制御方式を採用し、また車体のデザインをより斬新にしたものに変更の上で、塗装もライオンズカラーを採用したもの(仮称7000系は窓回りを赤系としたもの)に計画が変更され、新製・導入されたものが本系列である。これにより仮称7000系は未成車両となった〔この仮称7000系はAGTの転換計画が始まった頃に自社の広報誌などで公開され、また仮称7000系の設計図や完成予想図は当時の西武鉄道の車両関連の資料として現在でも保管されており、2015年の横瀬での自社主催のイベントでは来訪者向けに仮称7000系の完成予想図も公開されていた。〕。
本系列は1985年(昭和60年)1月から同年4月〔小林尚智 「私鉄車両めぐり(147) 西武鉄道」 (1992) p.279〕にかけて、4両編成3本(12両)が新潟鐵工所において新製され〔、第1編成(8501編成)から順にV1 - V3の編成番号が付与された〔小林尚智 「私鉄車両めぐり(147) 西武鉄道」 (1992) pp.266 - 267〕。なお、本系列の形式称号「8500系」は製造初年が「1985年」であることに由来する〔楠居利彦 「2011西武電車最新ガイド」 (2011) p.35〕。
当時のAGT車両の制御方式はチョッパ制御サイリスタ位相制御が主流であった中、本系列は西武に在籍する車両のみならず〔、AGT車両としても日本国内初となるVVVFインバータ制御を採用した点が特筆される〔1998年(平成10年)に本系列に次ぐVVVF制御車としてゆりかもめ7200系が新製されるまでの間、本系列がAGT車両における唯一のVVVF制御車であった。〕。また、他のAGT路線においては、自動列車運転装置 (ATO) による自動運転(無人運転)を行う例が多く見受けられるが、山口線においては西武における他の路線と同じく保安装置に自動列車停止装置 (ATS) を用いた〔他の路線が鉄軌条(レール)上より制御信号を読み取る連続制御方式を採用するのに対し、コンクリート軌条を使用する山口線においては軌条上に設置された地上子より制御信号を読み取る点制御方式が採用されており、装置そのものの互換性はない。〕手動運転(有人運転)方式を採用しており、イニシャル・ランニングコストを抑制した〔。また、山口線はAGT転換当初からワンマン運転を実施しており、本系列の各種設備もワンマン運転に対応したものとなっている〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「西武8500系電車」の詳細全文を読む




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