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西武ドーム(せいぶドーム)は、日本の埼玉県所沢市にあるドーム球場である。プロ野球・埼玉西武ライオンズが本拠地としている。施設は西武鉄道が所有し、株式会社西武ライオンズが運営管理を行っている(一部の施設運営・管理・警備・清掃業務は協栄などに外部委託)。 元は西武ライオンズ球場(せいぶライオンズきゅうじょう)という屋根の無い野球場だったが、後から屋根を架設したことでドーム球場となった。ドーム化前は西武球場という通称表記も多く使用されており、最寄り駅の駅名はドーム化後も西武球場前駅のままである。 現在はプリンスホテルが施設命名権(ネーミングライツ)を取得しており、2015年3月1日より名称を西武プリンスドーム(せいぶプリンスドーム)としている(詳細は後述)。 == 概要 == 埼玉県の南西部の狭山丘陵に立地し、周囲を緑に囲まれたロケーションの中に位置している。平地にスタンドなどの構造物を建設するのではなく、丘陵地を掘り下げて構造物を設置する手法が用いられており、掘り下げ部の斜面を利用してスタンドが設けられている。掘り下げ式のため、観客は外野バックスクリーン後方の中央口から入場し、外野スタンド外周のスロープ状の通路を経由して、各座席へ誘導する動線が取られている。そのためバックネット周辺の座席へ向かうにはスタンドを概ね半周することになるが、ネット裏のボックスシートを利用する観客には専用の出入口が別途設置されている。 1997年と1998年のそれぞれオフ期間に2箇年を掛けて工事を実施し、球場全体に屋根が架設された。だが他のドーム球場と違って壁面を設けず、スタンドと屋根の間の全周をフルオープンとして通気性を高めた構造を採用しており、自然の空気を取り込めることから空調設備はない。屋根は外周部がドーナツ状の金属製で、中心部には鉄骨で組まれた総面積17,000m²に及ぶ一重のテフロン膜が張られており、自然光を取り入れることができる。現存するドーム球場の中で最も低コストで造られ、最も環境に配慮した球場として、西武グループでは「自然環境共存型スタジアム」としてPRを行っている。また狭山丘陵の豊かな自然を活かした部分などが評価され、埼玉県が優れた景観の建造物等を表彰する「彩の国景観賞」を1999年に受賞している。屋根は柱で支えられているが壁面が無いため、日本で唯一「場外ホームランの出るドーム球場」である。2001年から2007年まで西武ライオンズに所属していたアレックス・カブレラは、しばしば場外弾を打っていた。また天候条件によっては上段の客席まで雨が吹き込み、雷鳴も屋外と変わらない大きさで聞こえる。 内陸の狭山丘陵に位置する立地条件から春先や秋口は寒く、夏場はナイトゲームでも蒸し暑い。ドーム化によって日差しが遮られ、熱気や湿気がこもりやすくなったため、この傾向はより顕著になった。春先や秋口、降雨時には寒さ対策が、夏場には熱中症対策が必要になる。強制的に換気を行う設備が設けられていないことから、降水時には湿気がこもり、時にはフィールド内に霧が立ち込める。壁面がないため、デーゲーム時には日が差し込む。暑さが厳しいことから、他の全天候型のドームと異なり、夏場にはデーゲームの開催をしていない。 こうした事から場内で販売される飲食物の売り上げ傾向にも特徴があり、寒い時期には球場では定番のビールをはじめジュース、アイスクリームなど冷たい物の売り上げが落ち、逆に甘酒、おしるこ、ホットコーヒーなどの暖かい物が良く売れる。一方、蒸し暑い夏季(7月 - 8月)には球場内が蒸し風呂状態になるため、冷たい物が良く売れる。なお当地の名産である狭山茶が夏はアイスで、冬はホットで通年売られている。絣柄の着物に赤いたすき、手ぬぐいの茶摘娘の衣装による売り子販売もあってか西武ドームの名物の一つである。 しかしその一方で分煙の上では問題が残っており、ドームの屋根内には消防法上の規定により喫煙所を設置できないため、内外野共に屋根に覆われない部分に喫煙所を設置している。しかし喫煙室など空調を備えた別棟は設けておらず、露天のまま灰皿を設置しただけの簡素な形式であるため、風向きによってはタバコの煙が通路やスタンドに流れ込むこともあり、完全分煙化には至っていない。 2008年度までは他の多くの球場と同じく、1塁側ベンチをホームチーム用としていたが、2009年度からは球団事務所、練習場、合宿所等の諸施設に近い3塁側をホーム用として使用している。プロ野球で3塁側をホームとするのは札幌ドーム・宮城球場(楽天Koboスタジアム宮城)に続き3例目である。この他、西武が主催公式戦を開催する埼玉県営大宮公園野球場も3塁側をホームとしている(なお、これ以外の球場ではどちら側をホームとするかに関して明確な決まりはないが2013年シーズン終了現在で埼玉県外での主催試合において3塁側をホームベンチにした例はない)。このベンチ変更に関し、元西武の選手で球団職員の高木大成は、前述のように各種施設が3塁側寄りに集中していることや観客の入退場時の動線を確保する点、各種店舗・設備が1塁側より充実している点などライオンズファンに対するサービス改善に加え、3塁側ベンチ裏に西武の選手用サブロッカールームを新設することが主な目的だった旨を説明している。西武のメインロッカールームはバックネット裏上段の棟内に設けられているためベンチから遠く、選手からもベンチ裏にロッカールームの設置を求める要望がかねてから寄せられていたものの、スタンドの構造上の問題で一塁側ベンチ付近はスペースの確保が困難なことから、構造的に余裕があった三塁側ベンチに各種設備を設けることになった〔高木が「埼玉西武ライオンズTV」(J:COMコミュニティーチャンネル)出演の際に説明した旨を要約。〕。 2010年シーズンよりスタジアムDJがスタメン発表以後大部分のアナウンスをするようになっていたが、2013年シーズンからは、正式にビジターチームの選手紹介や注意喚起などは女性がアナウンスしている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「西武ドーム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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