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西鉄331形電車(にしてつ331がたでんしゃ)は、西日本鉄道(西鉄)が1957年(昭和32年)から1964年(昭和39年)にかけて、同社北九州線の支線である1,067 mm軌間の北方線において運用する目的で導入した2車体連接構造の電車(路面電車車両)である。 == 製造に至る経緯 == 北方線においては、同路線を敷設した小倉電気軌道より承継した経年の高い木造4輪単車(300形301 - 317)が長年にわたって主力車両として運用された〔「私鉄車両めぐり(79) 西日本鉄道 7」(1969) pp.68 - 69〕。しかし1950年代後半より小倉市(現・北九州市)中心部の南側では住宅団地の建設が進み人口が増加すると、小型の2軸単車では輸送需要をまかない切れなくなり、北方線に当時2両のみ在籍した2軸ボギー車321形を加えてもなお輸送力不足が生じた〔。 このような輸送状況を改善するため、1956年(昭和31年)には2軸ボギー車323形を2両新製し導入したが、翌1957年(昭和32年)以降は西鉄における各路線において輸送力向上に一定の実績を有した連接車を導入し、老朽化が著しい木造4輪単車を全面的に代替することとなった〔「私鉄車両めぐり(104) 西日本鉄道」(1974) p.79〕。本形式は以上の経緯により設計・製造され、1957年(昭和32年)から1964年(昭和39年)にかけて、計13編成26両が導入された〔。 各部の設計には同時期に新製された1,435 mm軌間路線向け連接車である1000形電車との共通点が存在するが〔、本形式は車両限界の狭小な北方線用に設計されたことから、車体幅が縮小されるなど専用設計が多く取り入れられ、前後妻面を大きく絞り込んだ特徴的な車体形状は「ヨーロピアンスタイル」とも評された〔〔『復刻版 私鉄の車両9 西日本鉄道』 pp.122 - 123〕。 編成は北方側の車両をA車・魚町側の車両をB車とし、車両番号は第1編成を例にとると「331A-331B」のように付番され、同車番のA車とB車の2両による2車体3台車連接固定編成を組成した〔。以下、編成単位の記述に際しては、331A-331Bの編成であれば「331AB」のように記述する〔。 初回落成分となる331AB・332ABが川崎車輌(現・川崎重工業)において新製されたのち、1959年(昭和34年)から1963年(昭和38年)にかけて落成した333AB - 341ABの計9編成は日立製作所において新製された〔。また、最終落成分となる342AB・343ABの2編成については発注コスト削減を目的として地元企業である九州車輌において新製された〔。 本形式は終始北方線において運用され、同路線が廃止となった1980年(昭和55年)まで在籍した〔『ローカル私鉄車輌20年 路面電車・中私鉄編』 pp.162 - 163〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「西鉄331形電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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