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西門紅楼 : ミニ英和和英辞書
西門紅楼[さいもん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

西 : [にし]
 【名詞】 1. west 
: [もん]
  1. (n,n-suf) (1) gate 2. (2) counter for cannons 
: [べに, くれない]
 【名詞】 1. deep red 2. crimson 
: [ろう]
 【名詞】 1. tower 2. turret 3. lookout 4. belvedere

西門紅楼 : ウィキペディア日本語版
西門紅楼[さいもん]

西門紅楼(せいもんこうろう、さいもんこうろう、しーめんほんろう)は台北市西門町に建つ赤レンガ造の建築物。公式にはこの八角形の2階建ての建物を入り口とし、その背後に十字型の平屋の本体(ギャラリーをもった吹き抜けになっている)がコンバインした建築物および周辺広場で構成される一帯を包括して西門紅楼としている〔。日本による台湾統治の時代近藤十郎の設計で建設された。文脈上、単純に紅楼とのみ表記されるケースもある〔 〕〔(西本願寺公園内、台北市文献委員会の常設展で配布されているパンフレット)〕。第三級古跡として認定されている歴史的建築物であるが〔、若者の集まる西門町のランドマーク的な存在でもある〔〔前掲 。〕。

== 歴史 ==
最初に述べておくと、「西門紅楼」という呼び名は古くからのものではない。1997年の古跡登録の際に「西門紅樓」とされた〔前掲 によれば2000年に発生した火災と修復を経てのち、西門紅楼と改名され現在に至っているとされているが、ここでは文化部文化資產局の記載に従う。〕。建設当初はどういった存在だったのか、起源は日本による統治時代の20世紀初頭であった。
巷間伝えられるところによると、西門町の辺りは日本による埋め立てと区画整備が行われるまでは無住の湿地帯であり、しばしば死体が放置されているような場所であったという。都市開発しようにもこのままでは縁起が悪いので、八卦をイメージした八角形の建物にしようという案により八角形のプランが決められたそうである〔。八角形平面をもつ集中型建築の八角堂から繋がっているラテン十字平面を見せる建築物も、その形の通りキリスト教の十字をイメージしたものとされている。
1900年ごろに自然発生した市場街に1908年竣工した八角堂は元々は公衆衛生を管理するための施設として建設されたものであったが、まもなく公営市場へ転用された〔前掲 。〕。公営の市場としては台湾で初の存在であった〔。当時の扱い品目は多岐にわたり、日用品、生鮮食料品および各種雑貨を販売、さらには飲食店、写真屋、喫茶店も併設されていたという〔前掲 。〕。この市場は「新起街市場」という名前であったが〔、八角形の特徴的な形状をもって「八角堂」とも呼ばれた〔。近所には稲荷神社も勧請された〔。
1945年に第二次世界大戦が終結し日本人が台湾から撤収するとこの施設は国民党政府が接収して後、中国本土からの外省移民が借用し「紅楼劇場」いう名の劇場となった〔〔。この時の支配人は陳恵文という上海出身の人物で、京劇越劇話劇相声、さらには流行の音楽などを上演していた〔(館内掲示物)。2015年11月1日閲覧。〕。1963年に、この施設は映画館として転用され、「紅楼戯院(映画館〔)」略して「紅楼」と呼ばれるようになった〔。しかし1970年代〔から1990年代にかけては周囲を違法建築のバラックに囲まれパッとしない施設に成り下がってしまっていた〔。その後は1994年の展示活動を契機に1997年には第三級古跡(市の古跡)として認定され復活する事となった〔。2000年に発生した火災でラテン十字の部分が燃えてしまったが、同時に周囲の邪魔なバラックも整理された〔。映画館は1997年に廃業したが、2002年に紙風車文教基金会による十字部分の修復とともに演劇が行われるようになった〔。2007年、管理は台北市文化基金会に移管され、2008年には台北市都市景観大賞(第7回)の歴史空間活性化賞を受賞した〔。現在はカフェ、劇場、ショップの複合施設として、また広場を利用したイベントスペースとしても活用されている〔。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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