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視点(してん)という言葉は、通常異なった2つの意味で用いられる。1つはどこから見ているかという、対象を見るときの立脚点のことであり、もう1つはどこを見ているかという、注視点のことである〔宮崎・上野(1985)、3頁。〕。本記事では原則として前者の意味で用いる。 認知科学、絵画・写真、文学・映画など幅広い分野で用いられる用語である。 == 認知科学における視点 == 実際の形状としては立方体の形状をした物体は、視点の位置によって六角形に見えたり正方形に見えたりする。1つの視点から見れば手前の衝立に隠されて見えないものであっても、視点を様々に変えてみて見ることができればその存在が確かめられる。このように同じ物体であっても視点の位置によって違った形に見えたり、或いは見えたり見えなかったりする。 ある視点から見える「見え」のことを「form」(形)と呼び、対象の実際の(3次元なら3次元的な)形状のことを「shape」(姿)と呼ぶことにする。1つの視点から見えるformは、対象のshapeを何ら規定するわけではないとギブソンは指摘する〔Gibson(1966) "The senses considered as perceptual systems."、錯視、射影幾何学も参照のこと。〕。 ある対象を、動的視点(後述)を駆使して様々な視点から見るということは、対象を「実在」(reality)として見ることである。一方、静的視点(後述)から見える形を見るということは、対象を「見え」(appearance)として見ることである〔宮崎・上野(1985)、53-54頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「視点」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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