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観世元仲 : ミニ英和和英辞書
観世元仲[かん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [かん]
  1. (n,n-suf) look 2. appearance 3. spectacle 
: [よ, せい]
 【名詞】 1. world 2. society 3. age 4. generation 
: [げん, もと, がん]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation 4. (2) former 
: [なか]
 【名詞】 1. relation 2. relationship 

観世元仲 ( リダイレクト:観世四郎 ) : ウィキペディア日本語版
観世四郎[かんぜ しろう]
観世 四郎(かんぜ しろう、生没年不詳)は、室町時代前期の猿楽師四郎大夫。諱には諸説がある(後述)。観阿弥の息子、世阿弥の弟。兄率いる観世座に所属して、その補佐役として活動していたものと考えられている〔能楽源流考〕。音阿弥の父として知られる。
==概要==
四郎の活動については残っている記録も少なく、「殆ど見るべきものの無い」、平凡な役者であっただろうと推測する説もあるが、近年では兄・世阿弥の率いる観世座の「脇之為手」〔ワキ・ツレ・地頭として大夫を支えるとともに、大夫の代理としてシテも演じた、座のナンバー2に当たる役者のこと。いわゆる「ワキ」とは別である〕、いわば「准大夫」と言うべき立場の役者として、兄を支えて相当の活躍をしたものと見られている〔観世三郎元重(音阿弥)をめぐって〕。
また『風姿花伝』の一編である「花伝第七別紙口伝」の、1420年応永25年)6月1日付の奥書には、「此別紙条々、先年弟四郎相伝スルト云ヘドモ、元次芸能感人タルニヨテ、是ヲ又伝所也。秘伝々々」とあり、四郎が応永25年以前に同書の相伝を受けていたことが解る〔花伝第七別紙口伝〕。この時四郎が贈られたものらしき世阿弥自筆と思われる写本が観世宗家に伝えられており、奥書が焼損しているものの、応永25年をそう遡らない、応永10年代後半頃に四郎へと相伝されたものと推測されている〔岩波講座 能・狂言 II〕。「家ノ大事、一代一人ノ相伝ナリ」〔花伝第七別紙口伝〕とされた伝書を与えられていることからも、四郎が十分な力量を持った役者であったことが推測される。
その前半生については記録が残されていないが、1398年(応永3年)に息子・三郎元重(後の音阿弥)を、また後にその弟の弥三郎(蓮阿弥)をもうけている。1417年(応永22年)、摂津猿楽榎並座に代わり、醍醐寺清滝宮での猿楽を勤めている〔『満済准后日記』応永22年4月18日〕のが、最も古い演能記録である。
当初、世阿弥に子がなかったため、四郎の子・元重がその養子となった。しかしその後、世阿弥には元雅元能が生まれ、1422年(応永29年)頃、世阿弥は実子・元雅に座の棟梁たる大夫の地位を譲る。その後しばらくは元重・元雅らが、半独立的な活動をしながらも協力し合って座を運営するという体制が続いた〔世阿弥出家直後の観世座〕。この間、四郎は1428年正長元年)5月12日に室町御所での宴席に参上し、謡をうたっている〔建内記〕。
1429年(正長2年)、足利義持が死去して、足利義教が後継者に選ばれる。義教は青蓮院門跡の当時から元重を寵愛しており、以後は元重を取り立てるとともに世阿弥父子に圧迫を加えた。四郎は子・元重を助けて活動したらしく、1430年永享2年)4月19日、新たに醍醐寺清滝宮の楽頭となった元重に従い醍醐寺に赴いて太刀を賜り、23日の元重の演能に際しても、臨席した義教からやはり太刀や衣を賜っている〔『満済准后日記』永享2年4月19日、22日〕。
その後1432年(永享4年)に元雅が没し、1433年(永享5年)には元重が観世大夫の地位を嗣いだ。1434年(永享6年)には兄・世阿弥が佐渡流罪となっている。永享2年以後の四郎についての記録は残されておらず、その没年などは不明。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「観世四郎」の詳細全文を読む




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