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観測問題(かんそくもんだい、)とは、量子力学における問題のひとつで、波動関数の収縮がどのように起きるのかということに関する問題である。あるいは観測(観察)過程を量子力学の演繹体系のなかに組み入れるという問題と言い換えることもできる〔T.バスティン編『量子力学は越えられるか』(柳瀬睦男、村上陽一郎、黒崎宏、丹治信春 訳、1973年 東京図書株式会社、"Quantum Theory and Beyond: Essays and Discussions Arising from a Colloquium", edited by Ted Bastin, 1971、但し訳書は第5部の一部割愛)第3部 観測問題〕。 == 概説 == 観測前に重ね合わせの状態であった波動関数が、観測後には一つの状態に確定していることについて、現実に起きている現象を推定することが困難である問題をいう。 例えば「シュレーディンガーの猫」などの問題である。 「波動関数の収縮」はどのようにして起きるか、また「重ね合わせの状態」は存在するか、あるいはこの二つの現象をどのように解釈すべきかは未だ解決されていない問題であり、観測問題の根本には、「観測」が何を指すのかさえ明確に定義できないという困難がある〔例えば物理現象を観測するとは、現象と計測装置、それを見る研究者の眼から脳までのどこまでが物理系に含まれるのか、といった問題点がある。〕。 なお、「波動関数」とは、あらゆる物理量の測定値に対応する状態を表す関数であり、またそれらの固有状態の重ね合わせも「波動関数」と呼ぶ。 波動関数の時間発展は、シュレーディンガー方程式に従う決定論的な時間発展(ユニタリー時間発展)と、観測に伴う波動関数に収縮という二つがあり、量子力学の既存の数学的枠組みでは、波動関数の収縮を記述できない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「観測問題」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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