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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 言 : [げん] 【名詞】 1. word 2. remark 3. statement ・ 語 : [ご] 1. (n,n-suf) language 2. word
人間は、言語を使って、自身や他者のジェンダーアイデンティティや性的嗜好を示すと同時に、それぞれのジェンダー集団のコミュニケーションの特徴を社会化を通じて身につける。そのため、言語とジェンダーのかかわりは、文化人類学的な志向をもつ記述言語学的研究や、社会言語学、フェミニスト的志向をもった応用言語学まで、さまざまな研究が存在する。 == 人称代名詞 == 文法性のある言語では、3人称はもちろん、1人称・2人称に関しても形容詞の形の違いなどで対象の性別がわかる。しかし文法的な性のない言語でも、語彙の指示対象や話者などの現実の性別を表す決まりがある。日本語(共通語)では、1人称単数の代名詞(ぼく・おれ・あたしなど)が話者の性別によって異なる(ただし日本語の方言にもこのような区別がほとんどないものもあり、たとえば「おれ」などを男女問わず用いる方言も多い)。同様の例は他の言語にもあり、東南アジア諸言語(文法的性はない)などが代表的である。インド・ヨーロッパ語ではトカラ語(死語)で1人称男女の区別があった。 2人称単数の代名詞に関しては、セム語派(アラビア語など)で性による区別がある。また東南アジア諸言語などで3人称に由来する単語を用いる場合には性別を区別することが多く、ヨーロッパ言語でもVIPに敬意を払う場合にはこのような言い方が現れる(英語では2人称で用いる場合にはYour highnessと性別が現れなくても、3人称ではHer highnessというふうに区別される)。日本語でも3人称を2人称的に用いる「おじさん」「ねえさん」などの言い方、また書き言葉のみではあるが「貴女」などと性別が現れることがある。 文法性がある言語では3人称単数の人称代名詞にも性別があるのが普通である(現実の性だけでなく、非人間に対しても名詞の性に対応して使い分けることが多い)。複数形でも性別がある言語が多いが、男女が混じっている(または特定しない)場合には男性複数形で代表させることが多い。一方文法上の性がない言語では3人称代名詞にも性別がないものが多い。日本語の「彼」はもともと男女を限定しない代名詞であり(「彼女」はsheの訳語として明治時代に作られた)、人間以外にも「あれ」の意味で用いた。ヨーロッパの言語でも、インド・ヨーロッパ語でないハンガリー語やフィンランド語では「彼」と「彼女」を区別しない(人間と非人間は区別する)。英語は、文法的性はほとんど失ったが、依然として3人称単数の人称代名詞heとsheを区別する。また人間以外の生物や無生物を表すitも区別し、itに当たるものをheまたはsheと呼ぶのは(例外的に国や船をsheと呼ぶのを別として)擬人法である。ただし複数にはtheyを使い、性別も、人間かどうかも区別されない。ペルシャ語では人称代名詞においても性は消失し、「彼」も「彼女」も「それ」もاو(ū)で受ける。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「言語と性」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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