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(n) news of a person's death =========================== ・ 訃報 : [ふほう] (n) news of a person's death ・ 報 : [ほう] 1. (n,n-suf) information 2. punishment 3. retribution
死亡記事(しぼうきじ)とは、新聞などの記事のうち著名人の死を伝える内容のもののことである。訃報(ふほう)とも言い、日本では死亡記事のコーナーは「おくやみ欄」とも呼ばれる。発行者が独自に掲載を決めたものを指し、遺族などが依頼して広告として掲載されたものは死亡広告と呼んで区別する。 本項での死亡記事は、事故や事件、災害による死亡(不慮の死)は基本的には含まない(事故や事件、災害を扱う記事で触れられるため)。 == 概要 == 死亡記事の内容は一定の定型化がされている。基本的な構成は、故人の氏名、死亡時の肩書や専門分野、縁故関係、死亡日時、死因、死亡場所、年齢、出身地などから成る。これに業績の解説や、肖像画・肖像写真などが加えられることも多い。通常のニュース記事に比べると、文学的な文章表現が用いられる傾向がある〔ボブ・フランクリン、「死亡記事」の項。〕。 死亡記事は、欧米においては高級紙の中で読者の人気が高い種類の記事である。高級紙の一つに数えられるデイリー・テレグラフ紙の元編集長マックス・ヘイスティングによれば、同紙の死亡記事欄を人気コーナーにしたのは、担当記者だったヒュー・モンゴメリー・マッシングバード(en)の功績であるという〔。 ジャーナリストの立場からすると、死亡記事の執筆は、故人の過去の悪行について再考する格好の機会であるとの評価もある。なぜなら、批判的な記事を書いても、名誉棄損であるとして訴訟を起こされるリスクがないからであるという〔。ただし、日本などでは、死者の評価が問題となる場合でも一定の範囲で刑事上・民事上の名誉棄損にあたり、法的責任を問われることがある〔例えば日本の場合、刑事責任について刑法230条2項。〕。 欧米の新聞社では、死亡記事部を設けて専門記者を配置しているのが一般的である。日本では一部に担当デスクに近い記者が置かれていると思われるものの、専門部までは存在しない〔諸岡、171-172頁。〕。死亡記事部では、日頃から著名人についての経歴などの情報を収集し、その死去に備えている。各著名人ごとに死亡記事の準備稿が作成されており、簡単な手直しで速報として使用できる体制となっている。このような準備稿が誤って公開されてしまい、誤報につながる場合がある〔Caroline McCarthy 「S・ジョブズ氏の死亡記事、ブルームバーグが誤配信 」 CNET Japan、2008年8月29日。〕。また、山田風太郎によると、サマセット・モームにモーム本人の死亡記事の予定稿のチェックを依頼しに来た記者が居たという(「人間臨終図巻」4巻P377、徳間文庫新版。モームは読んだ後「正確は正確だが思いやりに欠けるうらみがあるね」とコメントしたという)。 人間についての死亡記事のほか、動物についての「死亡記事」が報じられることもある。日本では、1979年9月に落語家の三遊亭圓生と、上野動物園で飼育されていたジャイアントパンダのランランがほぼ同時に死亡した際に、いずれの死亡記事を大きく取り扱うかを巡って話題となった〔諸岡、149頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「死亡記事」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Obituary 」があります。 スポンサード リンク
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