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誘発地震(ゆうはつじしん)は、巨大地震に誘発されてその震源域から離れた場所で発生する地震である。波及地震、広義の余震、あるいは連鎖地震とも呼称される。また、特に本震から遠方の地域で誘発された地震を遠方誘発地震と呼ぶ場合がある。 == 概要 == 主に巨大海溝型地震発生後の関連プレートにおいて、余震とは異なり本震の震源域以外の場所で大陸プレート内及び海洋プレート内地震、あるいはその他の海溝型地震が発生する場合などがある。これは巨大地震による大規模な地殻変動は広範囲に影響を及ぼすことがあり、プレート内(主に活断層)やプレート境界においてもこれまで加わっていた応力の急激な変化や大きな歪みを与えている可能性などが考えられている〔日本列島陸域における誘発地震活動について (名古屋大学大学院環境学研究科)〕。マグニチュード(Mw)9以上を記録した2004年のスマトラ島沖地震や2011年の東北地方太平洋沖地震では誘発地震と推定される地震が発生している。 これとは別に、巨大地震では遠地に地震波が到達する過程で一緒に伝播した長周期の地震動(表面波)の影響によっても地震が誘発されることがある。前述の東北地方太平洋沖地震では、本震直後に神奈川県の箱根町で数回の局地的地震が立て続けに発生している(詳細は「東北地方太平洋沖地震#誘発地震」参照)〔東日本大震災:本震直後に箱根で誘発地震4回、揺れ増幅し強羅は震度6弱、温地研が地震波解析/神奈川 (''神奈川新聞2011年7月18日'')〕。 一方、1854年に発生した安政東海地震とその約32時間後に発生した安政南海地震、1944年に発生した東南海地震と2年後の1946年に発生した南海地震など、間隔を空けて発生する連動型地震とされるものも見方によっては“巨大地震により誘発された地震”という意味で誘発地震と言えなくもないが、連動型地震との大きな違いは関連性があるとみられる二つの地震の震源域が重複、または隣接しておらず、離れているということである。 また、1995年に発生した兵庫県南部地震と18年経過してから周辺の活断層で発生した淡路島地震の例など、大陸プレート内の活断層で巨大直下型地震が発生した後に時間を置いてから別の活断層で直下型地震が発生するケースもある。これは巨大地震による地殻変動やそれによる歪みの蓄積など何らかの影響により後の地震が誘発された可能性も考えられる〔淡路島地震:「南海トラフ」との関連指摘も (''毎日新聞 2013年4月13日、2013年4月15日閲覧'')〕〔淡路島地震、未知の断層が起こす…政府調査委 (''読売新聞 2013年4月14日、2013年4月15日閲覧'')〕が、先の例では連動型地震の観点から見ると時間が経過しすぎている上に、果たして余震といえるのか誘発地震といえるのか判断が難しい〔阪神淡路大震災との関連「現時点で何ともいえない」「1週間、震度5の余震警戒を」 気象庁会見 (''産経新聞 2013年4月13日、2013年4月15日閲覧'')〕。なお、本項では「ある地震の震源域から離れた地点において誘発されたと推定される地震」のみを扱う。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「誘発地震」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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