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読者モデル(どくしゃモデル)とは、ファッション雑誌に登場するファッションモデルのうち、女子大生やOLなどの肩書きで一般読者として誌面に登場するモデルのことをいう〔『最高月収1,500万円! 芸能界で勢力を伸ばす読モたち』 2011年6月12日 ''メンズサイゾー''〕。“読モ”(どくモ)と略称されることが多い。 あくまでもアマチュア・素人という範疇でくくられながらも、プロの専属モデルに匹敵する人気を博するものも少なくない。現在、読者モデルと呼ばれる人々の多くは、他に何らかの学業や職業に就いている。最年少の人々は児童や学生であり、ほかにOL、派遣社員、フリーター、肉体労働者、水商売関係など、様々である。 読者モデルの中には専属モデルに登用される者、女優やタレントに転身する者などが、ごくまれにいる。また、芸能事務所やモデルエージェンシーと契約しているにもかかわらず、身近な存在であるとするプロモーション目的で読者モデルという肩書きを使う者が増えるという逆転現象も起きている。読者モデルという身分のままでブランドに参加したり、テレビ、ラジオ、雑誌などでレギュラーを持ったり、本やDVDを刊行するものも出ている。タレントなどと同じように自身のブログを持っているものも多い。 読者モデルから芸能人になるケースもあり、読者モデルを専門に扱うポータルサイトも増えている“ドクモカフェ”、“読者モデルブログ”など読者モデルから芸能人やモデルになる者もいる。逆に、有名な子役や芸能人が読者モデルになるケースもある。スカウトやファッション雑誌に封入されている応募シートなどで応募することによって読者モデルになることができる。 == 歴史 == タウン情報誌が創刊され始めた頃、地域密着型情報の収集や地元ネタのレポートなどが目的で読者の中から、誌面に登場したい読者を募り、“読者参加型”の雑誌作りを始めたのが、読者モデルという言葉が誕生し、急速に広まったきっかけだった。 1984年に、ファッション雑誌『Olive』の読者モデルとして栗尾美恵子(現花田美恵子)が登場した〔週刊プレイボーイ 2012年6月4日 90-91頁 現代"読モ"がよくわかる基礎講座〕。彼女は、篠山紀信をはじめとする大物写真家のお気に入りの被写体になり、人気を博した。放送作家の山田美保子は、専属モデルよりも人気を得る“カリスマ読者モデル”の走りが花田だったと述べている。 1995年に創刊した東京ストリートニュース!は高校生の間にブームを呼び、妻夫木聡、降谷建志、青木裕子、高島彩などが登場した〔。 1997年頃、『25ans』に「美容通の読者」として山口眞未子が登場した。彼女は、同誌に取り上げられたのをきっかけに「ビューティスペシャリスト」という肩書きを得て、様々なメディアに出演するようになった〔。同時期に、「スーパー読者」として叶姉妹が登場する〔。彼女らは女性読者から熱狂的な支持を受け、誌面に登場するたびに編集部に問い合わせが殺到した〔。彼女らの登場は、読者モデルが一般的に注目されるきっかけになった。 2000年代後半になると、「100億円の経済効果を生み出す」と称された『Popteen』出身の益若つばさ、と読者モデルからマルチタレントに成り上がった小森純のようなモデルが注目された。彼女らの特記すべき点は、あらゆるメディアに出演し、人気が出ても読者モデルの地位を守り続けていることである。2000年代に入って読者モデルがトレンドになった背景に加えて、彼女ら自身が自分を生かす場所を理解しているためである〔。『iza』は、読者モデルが音楽業界で活躍するケースが目立っている事例を紹介した際に、「ネットがなければ、彼女達がこれほど脚光を浴びることはなかったろう」と評している。 かねてより長らく“読者モデルといえばギャル”という状況で、益若や小森、ならびに押切もえのような面々がその顕著な成功例として知られていたものの、きゃりーぱみゅぱみゅなどの台頭で原宿系統いわゆる“青文字系”の読者モデルが注目を集めるようにもなっている〔『青文字系雑誌の読モの"生態"を一冊にまとめた「原宿女子」』 2012年11月8日 ''Fashionsnap.com''〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「読者モデル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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