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ごみ(ゴミ、芥、塵、埖、)は、濁水の泥、水底に溜まった泥、または利用価値がなくなり役に立たなくなったものをいう〔広辞苑第五版〕。「くず」や「かす」は、ものを削るか切る等によって残った部分を指すため普通はゴミとは言われない(パンくず、絞りかすなど)〔デジタル大辞泉〕。 == 概要 == ごみは、誰がその物体をごみと考えるかに依存した相対的な定義である。ある集団にとってはごみでも、別の集団にとっては宝の山という状況が存在する。そこに含まれているものに対して価値をいかに見出すかであり、そのために必要な労働力と賃金とも密接に関係している。そのためリサイクルやオークション、フリーマーケットなどにより両者の接点を設ける事がごみの減量においては重要となる。たとえば日本では、昔から原材料から液体成分を抜き取った残留物をカスとして再活用する。 ごみはその主体者が何に価値を見いだし所有したかを反映するため、その主体者に関する情報源となる。遺跡の一つ貝塚は古代の人間のごみ置き場であるとも言える。考古学上貝塚(≒ごみ)は古代人の生活様式などを知る上で多くの情報を持っている。現在でも、産業スパイ活動、犯罪捜査、軍事、諜報活動などにおいて、企業、犯罪被疑者、敵対する軍隊などから出てくるごみは、大変重要な情報源であると言える。このごみを使った調査を「ガーボロジー」と呼ぶ。ガーボロジーは社会科学の一分野でもある。ストーカーが狙いの相手のゴミをあさることで情報を得ようとすることも知られる。 主に先進国の、特に都市部において大量に発生するごみとその処理の問題は年々深刻になっている。いわゆる“燃えないごみ”と“燃やせないごみ”(燃やすとダイオキシンを発生するものなど)や、処理が技術的に難しかったり、単純に埋め立てるだけでは環境に悪影響を及ぼすようなごみが出現したことが状況を悪化させている。詳細はごみ問題を参照のこと。 「くず」や「かす」とともに他人に言う悪口として、または揶揄語として使われることがある。『侮蔑』も参照のこと。 また、カタカナで「ゴミ」と表現、ないしは表記すると、差別用語とみなされる観点から、日立製作所など一部企業では、社内文書を含めカタカナ表記を禁止している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ごみ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Municipal solid waste 」があります。 スポンサード リンク
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