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「貝の火」(かいのひ)は、宮沢賢治の短編童話である。 賢治が亡くなった翌年(1934年)に出版されたが、花巻農学校の教員時代(1922年11月)に授業中に朗読され〔『校本宮沢賢治全集第14巻』P552(年譜)〕、生徒に感銘を与えた作品である。 == あらすじ == うさぎの子のホモイはある日、川で溺れかけているひばりの子を助け、そのお礼としてひばりの親から「自分たちの王からの贈り物」という「貝の火」という宝珠を渡される。ホモイの父によると、この「貝の火」は一生持ち通した者は今までに鳥に二人、魚に一人しかいないという宝であり、父はホモイに気をつけて光をなくさないようにと諭す。 翌日、外に出かけたホモイは出会った動物達から大変な敬意を払われるようになり戸惑う。ホモイの母親はそれはホモイが立派になったからだと話した。自分が「えらい人」になったのだと知って嬉しくなったホモイは、次の日から周りの動物達にいろんな命令を下すようになる。 そんな中、偶然今まで自分に意地悪をしてきた狐が自分に頭を下げるのを見たホモイは彼を自分の家来にするが、狐はやがてホモイに取り入ろうとするようになり、ホモイ自身も徐々に慢心するようになっていく。そんなホモイの様子を見た父親は「狐に気をつけろ」と忠告するが、それでもホモイは度々狐の言葉に乗ってしまいそうになる。 次第に狐の態度が尊大になり、ホモイが狐に脅されて悪事に加担したとき、「貝の火」は濁り始め、ついには宝珠の中の火が消えてしまう。ホモイと父親は狐の企みを食い止めるが、「貝の火」は砕け、ホモイは失明してしまった。そんなホモイを父親は「こんなことはどこにもあるのだ。それをよくわかったお前は、いちばんさいわいなのだ。目はきっとまたよくなる。お父さんがよくしてやるから。」と慰めるのだった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「貝の火」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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