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貫通扉(かんつうとびら)とは、鉄道車両の車両間に構成される貫通路を仕切るため妻面に設置される扉である。列車によっては隣り合う車両のない先頭部にも設置され、貫通型先頭車が編成の中間に入っていることがある。 == 概要 == 列車は一般的には複数の車両で組成されるが、そのような列車では連結した車両間で移動できるように通路が設置され、この通路を貫通路と呼ぶ。その貫通路を仕切る扉が貫通扉で、車両連結間から車両への音の進入や、車両間での風の吹き抜けを防ぐことなどを目的として設置される。車両間を行き来する必要があるため、基本的に車体の中心線上に設けられるが、まれに取り付け位置をオフセットさせる場合もある。 多くは、先頭に出ることのない妻面に設置されるが、編成の併合時に先頭部間に貫通路を構成する場合もあり、この場合、先頭車両の前面に貫通扉が設置される。この先頭車両の前面に設置された貫通扉は、非常時における脱出用として使用されることがある。 前面に貫通扉が設けられている先頭車両を貫通型、貫通扉が設けられていない先頭車両を非貫通型ということがある。 貫通扉は、固定された編成の中間部の場合、コストダウンや、見通しを確保して開放的な印象を与えるために省略される場合がある。具体的には、連結された車両でそれぞれ車両の妻面に貫通扉を設置すると、車両間には2枚の扉が存在することになるが、このうち片方の扉を省略したり、場合によっては両方とも省略してしまうこともある。 多くの車両はステンレス無地や骨組に化粧板を貼った「扉」だが、東京メトロ10000系電車や西武30000系電車のように全面強化ガラスを使用したガラス構成の貫通扉もある。また、先頭部の貫通幌を隠すため、通常の貫通扉の外側にさらに扉を設ける例も、特急形車両を中心に見られる。 近年では、高速走行時の安全性や美観の向上を目的に、先頭部の貫通幌を撤去したり、製造時から装備しないケースも増加している。〔113系や225系、阪急7000系など。〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「貫通扉」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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