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貯蓄投資バランス(ちょちくとうしばらんす)とは、国民経済計算の資本調達勘定におけるバランス項目のこと。日本の国民経済計算では、従来、貯蓄投資差額と表章されていたが、2004年度確報以降は、純貸出・純借入と表記されるようになった。 マクロ経済学においては、マクロバランスあるいは、Investment(投資)とSaving(貯蓄)の頭文字からISバランスと呼ばれ、一国の貯蓄と投資の差額がその国の貿易収支に一致することを示す式である。 == 概要 == 一国の生産水準をYとする。輸入をIM、輸出をEX、消費をC、投資をI、政府支出をGとする。すると、支出面から見たGDP(国内総生産)=Yとすると、Yは次のような恒等式で表わされる。〔「現代国際金融論第4版」上川孝夫・藤田誠一 編、有斐閣ブックス、2012年〕 : (EX-IM)は経常収支である。 ここで、租税をTとして上記の式を変形すると : となる。(Y-T-C)は民間貯蓄であり、(T-G)は政府貯蓄であるから、貯蓄をS(=民間貯蓄+政府貯蓄)とすると : となる。つまり、経常収支(EX-IM)の大きさは貯蓄と投資の差に等しい。 以下はマクロバランスの式である。〔平野正樹(2012年)「わが国の財政赤字 何が問題か 」『岡山大学経済学会雑誌』The Economic Association of Okayama University、68-69ページ。〕 *(家計貯蓄-家計投資)+(企業貯蓄-企業投資)+(政府貯蓄-政府投資)-(輸出等-輸入等)=0 企業貯蓄とは企業の内部留保を指し、政府貯蓄は(政府税収-政府消費)によって求められる。政府、企業、家計といった部門別の貯蓄投資バランスは、黒字であれば当該部門が資金余剰となり、赤字であれば資金不足で借入を行ったことを意味する。国内の各部門の貯蓄投資バランスの合計は、経済全体の貯蓄投資バランスであり、これは概念上は経常収支に一致する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「貯蓄投資バランス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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