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賃金基金説(ちんぎんききんせつ)とは、毎年雇い主が利用可能な基金の定額(資本金)から支払われる賃金で労働者が得る金額の総額は、人口の変化にかかわらず、賃金と資本金との関係で決定される、ということを示そうとする、初期の経済理論から来た用語である。J.R.マカロックの言葉に、〔''Wages'' in ''Encylopedia Britannica'' (4th edn 1823)〕 とある。 最初にこの関係を述べた経済学者たちは、特定の年間に賃金支払いのために利用可能な資本金の総額は不変量であると仮定した。 そのため彼らは、人口が大きく変化したならば、労働者の賃金も変化するだろうと考えた。もし人口が増加しても、賃金として支払い可能な金額が同じならば、結果はすべての労働者が少なく得るか、または1人の労働者が多く得るならばそれを補うため、他の者が少なく得て、労働者は基本的な生活必需品を備えるに十分なお金を得るために争うことになるだろう。 後の経済学者たちにより、資本金と賃金の関係は初めに考えられたよりも複雑であることが判明した。これは特定の年間の資本金が必ずしも定額ではないからである。賃金基金説のモデルは後のモデルよりも、経済学においては重要ではないとみなされるだろう。 ==モデル== : 本質的には、賃金基金説では労働者の賃金は、就労可能な労働者の人口に対する資本金の比率によって決定されると述べている。 このモデルでは、生産に要する費用と、生産の開始から生産物の販売までの間に労働者の生計を維持するのに必要な賃金の支払いに充てられる、一定額の資本金が存在する。資本金は毎年変動するかも知れないが、単に前年の貯蓄を再投資することの結果に過ぎない。「従って賃金基金は、時点によって多寡があるかも知れないが、指定した時点では明確である。」〔Walker, Part I Chapter IX 4.〕 人口は賃金に影響を与える内生変数である。労働人口が変化するに従って、利用可能な賃金は逆方向に変動する。さらに資本金が固定されているため、「『賃金基金』の全体が損失なしに分配される。そしてそのため、各労働者が受け取る平均額は、賃金基金と労働者数の間に存在する比率によって正確に決定される。」〔Walker, Part I Chapter IX 5.〕 1人の労働者がより多くを得るならば、それを相殺するため、他の労働者がより少なく得なければならない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「賃金基金説」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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