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賈行[かこう ここう] 賈行(かこう・ここう)は、日本最初の金貨である開基勝寳と同時期に発行されたとされる銀銭。本来の銭名は「○賈行○」あるいは「○行賈○」であるはずだが、この2文字を持つ断片1点しか発見されていないため不明。日本でも中国大陸でもこの2文字を含む貨幣は史実に記載がなく、謎の銀貨である。 == 概要 == 天武朝の銀銭、養老5年(721年)発行の一両銀銭、外国銭、厭勝銭、試鋳貨幣など諸説あるが何れも根拠に乏しい。開基勝寳と共に出土していることから、天平宝字4年(760年)前後と推測する説が有力であり、この時期に唐において50文あるいは100文の直径3.0〜3.6センチメートル程度の大型銅銭が発行されていることから、これらとの関係を指摘する説もある〔松村恵司 「出土銭貨」『日本の美術 No512』 至文堂、2009年〕。 1937年(昭和12年)、奈良市伏見町西大寺畑山(現在の西大寺宝が丘)にて開基勝寳とともに発見された。この時、金の延べ板なども同時に見つかっている。現在は開基勝寳と共に東京国立博物館に保管されている。
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