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ローカル線(ローカルせん)とは、閑散線区などの輸送量の少ない鉄道路線及び道路・航路のことを指す。 == 概要 == 日本語でのローカル線は、閑散線区や旧国鉄の赤字83線など、輸送量の少ない線区や航路に対して用いられる。ここでのローカルという言葉は、局所という意味ではなく「田舎」などを示す俗称である〔英語の「ローカル」(Local) は「地方」や「局所」など「狭い範囲の場所」という意味しか持っておらず、「都市」に対する「田舎」を表すものでも無ければ、「過疎」の意味合いも無い。都市も一つの地方であるため、「首都」でさえ「ローカル」である都市に対する田舎を表すには、「Rural area」や「Provincial」を用いる(ウィクショナリー local )。〕。 このため、一日の平均通過人員が100万人を超える「山手線」(品川 - 新宿 - 田端間)〔線路別ご利用状況(2009~2013年度) - JR東日本(2015年2月14日閲覧)〕は局所であるがローカル線とは呼ばれない〔鉄道要覧での山手線は、西側の山手線に、東側の東海道本線と東北本線を合わせた路線であるが、東海道や東北方面との間に直通列車は無く、運転が環状線内のみで完結しているため。〕。一方、長大で複数の生活圏・文化圏にまたがる山田線、飯田線、芸備線などはローカルの範囲を超えることになるがローカル線という認識である〔このうち飯田線には全線を通して運転される列車がわずかにあるが、多くの長大路線ではそれぞれの地域の中核駅を中心としていくつかのブロックに分けた運転形態が採られており、線名は一つでも、実質は複数のローカル線の集合体となっている。〕。 日本での通例でのローカル線は、鉄道ではJRの地方交通線が代表的ではあるが、これに含まれない線区でも過疎地を通るため、または新幹線の並行在来線区間のように元々主体であった長距離輸送が新幹線に移って地域輸送の区間列車のみとなった路線・線区や、地方交通線でも都市近郊部で通勤路線として機能している例もあり、その線引きは難しい。旧国鉄時代に利用者が少なく地方交通線に分類されたものの、JR化以降に利用者が増加した路線もある。 私鉄においても輸送人員がそのほかの区間・線区に比べ大幅に少ない路線・線区を指す場合が多い。近畿日本鉄道などではローカル線に位置づけられる路線に加算運賃を設定している場合もある。また、地方の私鉄では輸送人員が少ない路線がほとんどであり、他の事業を以て鉄道事業を穴埋めする場合もある。収益が他鉄道路線に比べて少なくなるため、車両の更新、高速化〔杉山淳一によるとローカル線で低速運行はローカル線を潰してしまうとされている。杉山淳一の時事日想:「のんびりゆったり」はローカル鉄道を潰す 一方、いすみ鉄道社長の鳥塚亮は、他の交通機関と差別化を図る上でローカル線はのんびり乗れる空いた列車でなければならないとし、乗らなくてもよいので撮りにきてください、などとPRしている。いすみ鉄道 社長ブログ ニッポンのムーミン谷? 〕や自動列車保安装置設置、沿線駅のバリアフリー化やホームドア設置、パークアンドライド用駐車場設置、IC乗車カード導入などの鉄道サービス・安全性向上への資金も少ないため、困難、もしくは不可能である場合も少なくなく、実際に車両の老朽化や保安装置の不備が招いた事故も起こっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ローカル線」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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