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『走れメロス』(はしれメロス)は、太宰治の短編小説。処刑されるのを承知の上で友情を守ったメロスが、人の心を信じられない王に信頼することの尊さを悟らせる物語。 == 概要 == 作品の最後に「古伝説とシルレルの詩から」と記述され、ギリシア神話のエピソードとドイツの「シルレル」、すなわちフリードリヒ・フォン・シラー()の詩をもとに創作した事が明らかにされている。 古伝説すなわちギリシャ神話について論じているのは杉田英明『葡萄樹の見える回廊』(岩波書店 2002年11月 ISBN 9784000246163)〔杉田英明『葡萄樹の見える回廊:中東・地中海文化と東西交渉』SUGITA Hideaki, The Corridor Looking onto Grapevines: The Middle East/Mediterranean Cultures and the East-West Relations 〕で、明治初期にも翻案があったと記されている。 また、シラーの詩については、最近の研究で、小栗孝則(20世紀前半の独文学者)が1937年(昭和12年)7月にシラーのバラードの初版〔シラーの作品は古代ローマのガイウス・ユリウス・ヒュギーヌスの著作を基にしている。なお、ギリシャ神話のエピソードについては人物の名がDamonとPythiasとなっている伝承があり、ヨーロッパではそちらが有名であったため(ドイツ語版:de:Damon und Phintias、英語版:en:Damon and Pythias参照)シラーは初版の後作品名を(Schiller - Damon und Pythias )に改訂し、主人公名もDamonに改訂。また1910年(明治43年)11月に鈴木三重吉がその伝承を翻訳し『赤い鳥』に「デイモンとピシアス」(青空文庫 )という小説を掲載している。〕を訳した「人質」(『新編シラー詩抄』改造文庫)とされている〔「レフェレンス共同データベース」http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000034123。 さらに、小栗は訳注にメロスの友人の名がセリヌンティウスであることを記しており、太宰の書く「古伝説」とはこれを指す。 五之治昌比呂 「『走れメロス』とディオニュシオス伝説」Hashire Meros and Dionysius Legends 西洋古典論集 16, 39-59, 1999-08-31 〕。「内面的動機」は檀一雄との間に起きた昭和11年(1936年)の「熱海」事件ではないかという説もある〔これは壇の『太宰と安吾』と『小説太宰治』で有名になったエピソードである。猪瀬直樹の『ピカレスク 太宰治』にも出てくるが、二人で豪遊して熱海で借金まみれになったので壇を「人質」にして太宰が井伏鱒二のところに「三日間」通って、ようやく井伏が羽織袴を質屋に入れにいくのを確かめてから、太宰は壇に「待つ身が辛いかね、待たせる身が辛いかね」と言った。この話も含めた検証が大岡玲が『本に訊け!』(光文社2014年)pp.9-21にある。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「走れメロス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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