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超低硫黄軽油(ちょうていいおうけいゆ、ULSD)は硫黄の含有量が極めて少ない軽油を指す用語。2006年現在、北米やヨーロッパでは一般に流通する軽油のほとんどがこれにあたる。 軽油を低硫黄化することによりディーゼルエンジンの排気ガス処理の触媒の効率が向上し、窒素酸化物やディーゼル微粒子を大幅に削減できる〔超低硫黄軽油導入促進施策,経済産業省,平成12年8月31日 〕〔超低硫黄軽油,環境省 〕。そのため、エンジンとの一体的な新汚染制御技術導入の可能性が広がる。また、燃費向上もなされる。この軽油への切り替えは当初ヨーロッパを中心に広がり、その後アメリカでも広がっている。そのアメリカでは2007年にクリーンエネルギーを柱とした新排出基準にこの超低硫黄軽油が盛り込まれた。 日本では硫黄含有量10ppm以下の軽油を「サルファーフリー」として、2005年より供給が開始された〔「超低硫黄ガソリン・軽油」の全国供給開始,東京都 〕。従前の500ppmからは、大幅な低減となっている。ただし、すでに長期間使用したディーゼルエンジンにおいて超低硫黄軽油を用いると、燃料噴射ポンプ周辺に軽油のにじみが発生する場合があるため、日本自動車工業会等では、注意喚起を行っている〔超低硫黄軽油(硫黄分10ppm以下)の供給に伴う日常点検等の励行について,日本自動車工業会,2005年1月21日 〕。 == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「超低硫黄軽油」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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