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超小型写真 : ミニ英和和英辞書
超小型写真[ちょうこがたしゃしん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょう]
  1. (n,n-suf,pref) super- 2. ultra- 3. hyper- 
小型 : [こがた]
  1. (adj-na,n,adj-no) small size 2. tiny 
: [かた]
 【名詞】 1. mold 2. mould 3. model 4. style 5. shape 6. data type 
: [しゃ]
 【名詞】 1. photograph 2. copy 3. transcribe 4. duplicate 5. reproduce 6. trace 7. describe 8. picture 
写真 : [しゃしん]
 【名詞】 1. photograph 
: [まこと, しん, ま]
  1. (adj-na,n) (1) truth 2. reality 3. genuineness

超小型写真 : ウィキペディア日本語版
超小型写真[ちょうこがたしゃしん]

超小型写真(ちょうこがたしゃしん)は、通常よりも小型の写真機、通常よりも小型のフィルムを用いて撮影される写真、とりわけ銀塩写真を指す語である。超小型写真に使用される写真機を超小型カメラ(ちょうこがたカメラ)、あるいは外来語としてサブミニチュアカメラ()と呼ぶ〔サブミニチュアカメラデジタル大辞泉コトバンク、2012年3月26日閲覧。〕。とは異なる。
120フィルムなどを使用する中判カメラに対し、「ライカ」(35mmフィルム使用)に代表される「35mm以下のフィルムを使用する写真機」を小型カメラ(こがたカメラ)、ミニチュアカメラ()と定義し〔、2012年3月26日閲覧。〕、そのなかでもとりわけ「35mm未満のフィルム」である「8mm幅」や「16mm幅」といった小型映画用のフィルムを写真に転用したものを、「超小型」(サブミニチュア)と定義している〔〔''Ultra miniature Camera Technique'', 1965.〕。フィルムのサイズによって規定されており、したがってデジタルカメラは範疇外である。
実用品として超小型化を追求したもの(代表例はミノックス)から、年少者向けなトイカメラの一種として安価に製造されたもの(1930-50年代の日本における各種「豆カメラ」の多くや、110フィルムを用いるカメラの中でも廉価帯のもの)まで多様な製品が存在したが、「135フィルム」(35mmフィルム)を使用するカメラのような主流にはならなかった。カメラ・フィルムともサイズが極小であるため、たとえ高度な技術を用いて精度を高めてもより大型の135フィルム機などに絶対性能が劣ることや、フィルム規格によっては継続してのフィルム供給・現像態勢に難があったためで、フィルムの製造中止によって実用品としての命脈を断たれたモデルも見られる。
135フィルムを使用する、通常の「小型カメラ」よりも小型の写真機については、コンパクトカメラ(''Point-and-shoot camera'')を参照のこと〔、2012年3月26日閲覧。〕。
== 略歴・概要 ==
1936年(昭和11年)、ソビエト連邦に併合される前のラトビアの首都リガで、「ミノックスI型」が開発され、小型映画の規格「パテベビー」が初めて使用した9.5mmフィルムを、初めて写真用に使用した。翌1937年(昭和12年)には、日本の美篶商会が、「35mmフィルム」のちょうど半分の幅を持つ小型映画の規格「17.5mmフィルム」を使用した「ミゼットフィルム」を発表、豆カメラブームを起こす〔『昭和10–40年広告にみる国産カメラの歴史』、p.341.〕。
第二次世界大戦終結後、各社が、16mmフィルムを使用した『豆カメラ』を発売した。理研光学(現リコー)のステキーや、西村雅貫が開発したミカオートマットとこれに続く「コーナン16」あるいは「ミノルタ16」、「マミヤ16」など多くの製品が登場している。さらに「小さく、画質が悪いがとにかく撮影できる」ことだけを重視した、トイカメラレベルで実用性に乏しい豆カメラは、無名の零細メーカーによっても多数作られた。豆カメラは終戦後の混乱期から1950年代初頭にかけ、日本に進駐してきた連合軍兵士がノベルティグッズとして購入することが多かった。
一方、1959年(昭和34年)に135フィルムを用いるハーフサイズカメラであるオリンパス・ペンが登場すると、写りの良さと安価な価格設定にあわせ、ライカ判に比べて倍の枚数が撮影できる経済性が大衆に支持を受ける。ライカ判のコンパクトカメラが小型化する1970年代後半までの間、他社からも製品が登場している。
1971年(昭和46年)にはコダックが、インスタマチックを刷新しさらに小型の「110フィルム」を使用する「ポケットインスタマチック」規格を発表する。この登場により、多くの16mmカメラが製造を終えた。110規格自体は、10年ほどでブームが終息するが、トイカメラ用として現在も細々とフィルムが出荷されている。
さらにコダックは1982年(昭和57年)、円形のシートフィルムに放射線状にフレームを並べた「ディスクフィルム」規格を発表する。しかし商業的には失敗し、1998年(平成10年)にフィルムの生産が終了になった。
1996年(平成8年)4月には、富士フイルム、コダック、キヤノン、ミノルタ、ニコンが共同開発した「世界標準規格の新しい写真システム」として、24mm幅のフィルムを専用カートリッジに詰めた「アドバンストフォトシステム」(APS)が発表になる。ライカ判を置き換える、次世代の規格として期待されたが、2011年(平成23年)に生産終了となった〔APSフィルム販売終了のお知らせ 富士フイルム、2012年3月26日閲覧。〕〔KODAK APS Print Film , コダック、2012年3月26日閲覧。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「超小型写真」の詳細全文を読む




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