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超短波警戒機甲(ちょうたんぱけいかいき・こう)は、大日本帝国陸軍が開発したレーダー。電波ビームの掃引によってではなく、送信機と受信機を地理的に離隔して設置することで警戒線を構築し、この線に接近してきた]を探知するという「線警戒」方式を採用している。 == 日本陸軍のレーダー開発 == 電波兵器たる「レーダー」の日本語訳としては、日本陸軍の造語である「電波探知機」の名称・呼称があり、これは「電探(でんたん)」の略称とともに一般化している。この総称「電波探知機(電探)」をさらに陸軍では、電波の照射の跳ね返りにより目標の位置を探る警戒・索敵レーダーに対し「電波警戒機(警戒機)」(および「超短波警戒機」)、高射砲などが使用する射撃レーダーに対し「電波標定機(標定機)」と二種類に区分している〔徳田八郎衛 『間に合わなかった兵器』 2007年、光人社NF文庫。p.73〕。この「電波探知機」の名称・呼称は陸軍の開発指揮者である佐竹金次少佐(当時)が、ある会議で「電波航空機探知機」と述べたのが簡略化(「電波探知機」)されて普及したものである〔徳田 p.142〕。 しかしながら日本海軍においては、警戒・索敵レーダーに対し「電波探信儀」の名称・呼称を使用していた。さらに、目標の電波探信儀が発した電波を傍受する一種の方向探知機に対しては、(陸軍の造語で狭義のレーダーを意味する)「電波探知機」(および「超短波受信機」。略称として「逆探」とも〔徳田 p.73〕)称を充てており、「(陸軍称および一般称たる)電波探知機」と混乱が生じている。なお、戦後は「(陸軍称および一般称たる)電波探知機」が広く世間に定着したため〔徳田 p.142〕、「(海軍称たる)電波探信儀」は廃れてしまっている。 なお旧日本軍(陸海軍)のレーダー開発史においては、防空を主として重んじることから陸軍が先進的な存在であり、かつ陸軍上層部自体の理解も高いもので、陸軍科学研究所において電波を通信以外の用途に利用する研究を開始したのは1932年、航空機探知を目的とする競技のレーダー研究を促進し始めたのは1938年春、レーダー受信実験の成功は1939年2月であった〔徳田 p.122〕。 陸軍側の開発指揮者は佐竹金次大佐を中核に、ほか畑尾正央大佐・新妻清一中佐(各最終階級)等。 こうした背景と体制の下、まず最初のレーダーとして開発されたのが超短波警戒機甲であった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「超短波警戒機甲」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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