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趙 直(ちょう ちょく、? - ?)は、中国三国時代の蜀漢の人物。夢占いを得意とした。『三国志』に伝はないが、三国時代の蜀漢の重要人物との関わりが残されている。 *何祗の場合 :何祗がまだ、世間から評価を受けていなかった頃に見た「井戸の中に桑が生えている夢」について、桑は井戸の中には本来ないものであるから植え替えなければならないこと、また、桑の字は「四十」の下に「八」を書くものであることから、何祗が出世するということと、48歳で没することを予言した。何祗はその後、楊洪の引き立てで蜀漢に仕えて郡太守にまで出世し、48歳で死去した。 *蒋琬の場合 :蒋琬が県長だった頃に見た夢である「一つの牛の頭が門前に転がり、血をたらたらと流す夢」について、血は「宰相」を示し、牛の角と鼻は「公」の象徴であると読み解き、宰相となり公にまで昇進すると予言した。 *魏延の場合 :234年、諸葛亮最後の北伐(五丈原の戦い)で、魏延が従軍した時に見た「頭に角が生える夢」について、魏延の質問に対し、麒麟は角を持っているが用いることはないということを理由に、敵が敗れる象徴と説明した。しかし魏延が退席した後、側にいた者に「角の字体には刀があり、頭の上に刀を用いるのだから、大変不吉な意味だ」と述べた。 小説『三国志演義』でも登場し、そこでは魏延との逸話が採用され、魏延の最期を暗示する演出となっている。 == 参考資料 == *陳寿『三国志』 *羅貫中『三国志演義』 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「趙直」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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