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車いす陸上競技(くるまいすりくじょうきょうぎ)は、障害者スポーツのうち車いすに乗って行う陸上競技のこと。健常者の場合と同様に、投てきなどのフィールド競技、短距離や中距離のトラック競技、車いすマラソンなどの競技などがあるが、主に3輪の競技用車いす(レーサー)を使って行うトラックやロードレース種目を指す場合が多い。 競技会では障害程度によりクラス分けされており、国内外で多くの競技会が開催されている。最大の大会は1960年以降開催されている、夏季パラリンピックである。なおレースでの最高速度は、時速約36km〔T54(障害程度の軽いクラス)の100mの世界記録が13秒76、200mの世界記録が、24秒18、400mの世界記録が45秒07であり、スタート直後はやや遅いが、トップスピードに乗ってからは、100mあたり約10秒であるため、時速36kmに達している。〕に達する。 == 歴史 == 第二次世界大戦は、身体障害者の処遇や治療法などに大きな影響を与えた。大戦以前から身体障害者の処遇は社会全体の負担と考えられていたが、戦後、多くの復員軍人(傷痍軍人)が身体障害を持ち、精神的なケアを必要としていたため従来の方法が通用しなかった。そのため、社会復帰するための新たなプログラムが必要であった。 英国政府は、1944年にロンドン郊外のエールズベリーにあったストーク・マンデビル病院内に脊髄損傷科(Spinal Unit)を開設(1953年に国立脊髄損傷センターと改名)、身体障害者のニーズに初めて対応した。 当時、センターの責任者であったルートヴィヒ・グットマンは、障害者の社会復帰を進めるためにスポーツを導入した。 1948年、グットマンは、脊髄損傷者のための競技会であるストークマンデビル競技大会を初めて開催した。これを契機として、1940年代後期には、リハビリテーションのためのスポーツは、ヨーロッパとアメリカ合衆国中で広がった。この間に、車いす競技もヨーロッパ中で行われるようになった。 1952年、車いすのスポーツマンのための初の国際競技会が、イギリスとオランダで開催され、130人の脊髄損傷のスポーツマンが、6種目で競い合った。 1956年、国際オリンピック委員会(IOC)はグットマンの功績を認め、オリンピック期間中にストークマンデビル大会にトーマスフィアンリーカップ賞を与えた。 ストークマンデビル車椅子競技大会以降、車いすスポーツはアーチェリー、ローンボール、卓球、砲丸投げ、槍投げなど、多くのスポーツに拡大した。 1960年代には、バスケットボール、フェンシング、スヌーカー、水泳、重量挙げも車いすで行われるようになった。 1960年、全ての脊髄損傷者の国際競技のために国際ストークマンデビル車いす競技連盟(ISMWSF)が設立された。当初は脊髄損傷者のみのものであったが、1976年のトロントパラリンピック時に、初めて国際ストークマンデビル競技連盟と国際身体障害者スポーツ連盟の共催で開催され、初めて切断者と視覚障害者が参加した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「車いす陸上競技」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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