|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 車 : [くるま] 【名詞】 1. car 2. vehicle 3. wheel ・ 車掌 : [しゃしょう] 【名詞】 1. (train) conductor ・ 掌 : [てのひら] 【名詞】 1. the palm (of one's hand)
車掌スイッチ(しゃしょうスイッチ)とは、鉄道やバスにおいて、運転士や車掌が、ドアを開閉するために使用する装置の事である。 == 構造 == 車掌スイッチは、鉄道車両やバスの乗務員室内に設置されており、古くから見られるタイプ(直接制御式)では上下に1本の棒が貫いた形状をしている。比較的新しい車両で見られるタイプ(間接制御式、リレー式)のものでは上下に1つずつ押しボタンスイッチが付いている。上側に「閉」と書かれたスイッチ、下側に「開」と書かれたスイッチが付いている。基本的には開ける際、下のボタンを押して開扉、閉じる際には上のボタンを押して閉扉させる。近鉄など一部の事業者は開閉位置が逆の場合もある。安全のためスイッチ自体は車掌が所持する鍵によってロック(鎖錠)/ロック解除(鎖錠解除)する事が出来る。 棒状のものには、回路の接続・切断を転換するためのドーナツ形か角棒形の接点が付いており、これによってドアエンジンを制御し、ドアを開閉する仕組みになっている。 停車駅が近付いたら、車掌が所持している鍵でスイッチのロックを解除し、列車が完全に停車したら、停車位置が所定位置であること、操作するドアがホーム側であることなど、旅客の乗降に支障が生じないことを確認した上でスイッチを操作しドアを開閉する〔事業者によっては電気鎖錠式で鎖錠解除ボタンを押す場合や、停車してから解除操作を行うといった手順もある〕。 車掌スイッチは乗務員室側開戸(がわひらきど)横の壁に必要な機器とともに設置している。例えば写真の西武6000系では、機器をユニット化しており、上から非常ブレーキスイッチ〔車掌が異常を発見した場合、スイッチを引くことで列車を緊急停止させるスイッチ。〕、乗降促進スイッチ〔乗客へ発車を知らせるため、車外スピーカーにより、ブザーを鳴らして「扉が閉まります。ご注意ください」と放送する。〕、再開閉スイッチ〔閉扉操作後に閉まっていないドアだけを再度開閉させるスイッチ。〕、を設置し、隣に一部締切スイッチ〔基本は「全開」だが、「一部締切」を使用すると3/4・2/4・2/3・1/2などの組合せでドアを締め切ることができる。〕、その下に合図ブザー(電鈴)〔運転士と連絡をするためのブザー。モールス符号のようにブザーの長・短で合図が決まっている。〕があり、さらに下に車掌スイッチを設けている。壁には走行表示灯と開扉号車のモニタ表示灯も設置している。 鉄道車両のドアには戸閉め保安装置が搭載されており、走行中(5km/h以上〔事業者や車両の形式によって多少異なる。〕)に誤ってスイッチを操作してもドアが動作しない仕組みになっている。車掌スイッチの近くに「走行中」か「走行」と書かれたランプがあり、これが点灯している間はスイッチを操作しても動作しない。なお「開」の状態で停車した場合は、以下の2種類がある。 * 「走行中」ランプは点灯したままでドアは動作せず、いったん「閉」位置に戻すとランプは消灯しドアを開閉できるもの * 「走行」ランプが消灯し、5km/h以下でドアが開扉するもの また、戸閉め保安装置の故障等でこの機構を開放する「非常短絡スイッチ(戸閉め保安短絡スイッチ)」を設けている車両もある。このスイッチを投入している場合は、走行中であってもドアを開閉することができる〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「車掌スイッチ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|